共同作業
グラタンを作ろうと言いながら、1か月ほど過ぎました
「ゆで玉子と馬鈴薯のグラタンを作ろうと思うの」
と、お買い物をしながら夫に言いました
「エビがいい」
1パックに40匹ほど入ったトレーを見ながら、夫が言います
「はい」
多すぎて、半分くらい残ります
「残りは、エビチリにでもしましょうか?」
「お~、いいね~!」
「じゃあ、それに決まり」
(変な取り合わせ…)
お料理しながら、気付きました
エビチリを作るのに、小麦粉が足りません
(やらかした…)
夫が買いに行くと言います
(どうしても、エビチリが食べたいのね…)
「フラワーって書いてある小麦粉の、1kgの袋をお願いします」
「フラワーね、わかった!で、何グラム?」
「だからぁ…!1kgって言いましたよね?1,000gです」
20分後
小麦粉1kg袋が、無事に届きました
「すぐにエビチリを作りたいけど、マカロニが焦げ付いたら困るので、お鍋をかき混ぜてもらえますか? 」
「はいは~い」
木ベラで、鍋底をしっかり混ぜてもらいます
エビに火が通ったので、グラタン皿に入れてチーズを乗せて、トースターで焼きます
フライパンで、小麦粉をまぶしたエビを炒めます
チリソースを絡めて、できあがり
遊びに来ている子ども達に、グラタンとエビチリを振る舞います
「初めてだぁ~」
手作りグラタンを、食べたことないと言う女子
嬉しそうに、ふぅふぅ冷まして口に運びます
「いいねぇ~」
お母さんが亡くなっている男子は、もう半分くらい食べ終わっています
「美味しい?」と、聞いてみました
「美味しいよ~」嬉しそうに答えます
「オレがかき混ぜたんだから、ウマイに決まっとる」
夫が口を挟みます
「エビチリも、美味しいよ~」男子の大きな口に、エビが2つまとめて入ります
「オレが買ってきた小麦粉だからな!」
また夫が、手伝いをアピールします
「始めての共同作業でしたぁ!」
私が言うと、みんな大笑いです
飲み込むように口に運ぶ、男子に言いました
「よく噛みなさいね」
「ごちそうさまでしたぁ!」が、重なりました
え?
遅かった?
手元を見ると、グラタン皿は空になっていました
「飲んだの?」
「噛んだよ」
「明日は、新玉ねぎでハッシュドビーフだよ~」
「やったぁ!」
GWに行く所がなくて、うちに遊びに来る子ども達です
この子達の好きなご飯を振る舞って、私のGWが終わろうとしています