阪急中津駅にほど近い場所に「中津商店街」という小さな商店街がある。　その商店街が終わりかける、ちょっと手前のところを一筋入って、しばらく進んだ場所に「喫茶　あんこの日」という、小豆を使ったお菓子がおいしい喫茶がある。

前にInstagramで見つけてから、ずっと行きたいと思っていた喫茶。

4月に「ランチ友達」を誘って、初めて行って来れたお店で、その時は確か胡桃や、ナッツがちりばめられて
白玉団子が乗っていたり、その季節の美味しい素材を使った、とにかく美味しい最中なのだ。

私は普段、最中を食べない。最中の皮(外側)が上顎に引っ付く感じがどうしても苦手で、食べる気にならないのだ。

そんな私が、このお店のもなかは、美味しくて
気を抜くと、あっという間に食べ終わってしまうので
はやる気持ちを抑えて、ゆっくり味わって食べるようにしている。

もなかの皮(外側)のクリスピーさ
中のあんこの、優しい美味しさ
季節の素材の美味しさ

そのひとつひとつ全てが美味しくて
素材単体だけでも、ものすごく美味しい。
その、それぞれの美味しいものたちの合わさった時の美味しさは、ひと言では上手く言い表せない。

出来上がったもなかは、お店の名前が入った袋に入れてから食べるのだが、細心の注意を払っても、もなかの中味が出てきて、袋の中に残ってしまう。

今日食べた「甘夏のもなか」は皮(外側)のクリスピーさ、あんこの優しい甘さ、白玉団子のもちもち感、その上の大きな(本当にボリュームがあった)甘夏の爽やかな柑橘の甘みが、それぞれに、この上ない美味しさで、それが全て合わさった時の美味しさは、えもいわれぬ美味しさで、今日も至福のひとときを過ごさせて頂いた。

全て食べてしまったあと、袋の中に残ってしまった
少しのあんこも、逃さず食べたくて、お行儀が悪いのを承知で、(お隣のお客様の目を気にしつつ)指ですくって、奥の方にあるあんこは、ちまちまとストローを駆使して、文字通り、小豆の一粒も残さず食べた。
(私にとってはそれくらい美味しいあんこだからだ。)

一緒に頼んだアイスコーヒーも、とても美味しくて
お菓子だけでなく、飲み物も手を抜かず、こだわった珈琲豆を選び、丁寧に丁寧に淹れているのがわかる。
コーヒーを入れるカップが銅製品のカップであることからも、そのこだわりと丁寧さがうかがえる。
(銅製品は熱伝導率が良いため、冷たいものがぬるくなりにくいそうだ。)

ひとつひとつ供される品全てに店主の方の「美味しいものを提供したい」という気持ちがあふれている。

そんな極上のお店にめぐり逢えて、美味しいお菓子と美味しいコーヒーを飲食する幸せを至福と言わずして
なんと云おう。

今日も至福のひとときをありがとう。
また、ふらっと伺おう。