私のお兄ちゃんがこんなにかっこいいわけない。

まぁ良くあるような話でございます。

私は3人兄妹でお兄ちゃんとは年子。
妹は7つ下。

小さい頃はとても仲が良くて遊ぶ時はいつも一緒だった。

小学校4年生くらいの時だった。
お兄ちゃんが友達とゲームすることになり
もちろん私も一緒に遊んでくれると思っていたら、お兄ちゃんの友達が「お前まだ妹と遊んでるの？」と余計な事を言ったが為に、恥ずかしくなったお兄ちゃんはそれから急に変わっていった。

お兄ちゃんによるイジメ。
BB弾で撃たれる。
殴る蹴るは首から下。
顔殴られて切れて血も出た。
親にチクったらコ︎ス。
だいぶコ︎されてましたが。

もうお兄ちゃんが怖くて怖くて
帰って来る度にママンの側にずっと居た。

友達がバレンタインのお返しを
お家まで届けにきてくれてたけど
私が居なかったのでお兄ちゃんが受け取り
帰ってきて箱を開けたら100円。
全部食べやがった。
当時小学生には高かろう
キットカットのボックス入り。
でもちょっとは罪悪感あったみたいね。
これは可愛いお話。

そんなイジメはどんどんエスカレートし
助けを求められない状況を作られたけど
耐えられなくてママンにはチクってた。
でも「お兄ちゃんを怒ったら仕返しされるから
絶対に言わないで！」と泣いて懇願したもんだから親はどうしていいかわからなかったみたい。
でもママンはお兄ちゃんより私を特別にしてくれてた。

私が中学3年生になり
お兄ちゃんが高校生になって
入学して早々暴行事件を起こし自主退学。

ちょっとしてから「スノボしに行く」といって
北海道へ行ったまま帰ってこなかった。

私は万々歳。いえーい(〓︎ ՞ਊ ՞)〓︎

私は高校卒業して同級生3人で神奈川へ行き
一緒に暮らし始め1年経ったころ
私はドラえもんが押入れで寝てるのに憧れ
一時期押入れで寝てた19才の夜中2時頃。

携帯の着信音で目が覚めた。
お兄ちゃんからだった。

私「もしもし」
兄「なんか用？」
私「いや、かけてきたのそっちでしょ」
兄「今飲んだ帰りで歩いてる間、暇だったからかけてみた～」
(なんで番号知ってんだよ)
私「寝てたんですけど」
兄「知らねーし」

と、何気ない会話をし酔っ払ってる隙に
昔の話をぶっ込んでみた。

私「あのさ、昔お兄ちゃんにイジメられて本当にコ︎シタイくらい嫌いだったんですけど。
寧ろ本気でコ︎そうって思ってた」
兄「え…？」
私「カクカクシカジカ…、マジで生きてる心地しなかった」
兄「うそ…俺そんなことしてたの…？」
私「うん」
兄「…今更だけど…本当にごめん…」

酔いも醒めたようでなによりです。

でも最後の「ごめん」で、
この人は変わったんだなってわかった。
まぁ、誰でも若気の至りはございます。

長年お兄ちゃんにトラウマ抱いていたのに
もうバカバカしくなって笑ってしまった。
兄妹なんてそんなもんなのかな。

それから、お兄ちゃんとは良好な関係になり
色々助けてくれたり恋愛話もする。
ってかお兄ちゃんから振ってくる。

彼氏いる時は
「うまくやってるか？」

彼氏いないと電話かかってくるとき必ず
「彼氏できたか？てかいつ結婚するの？」

お父さんかっ！

「お前さーもしこのまま結婚しなかったらどーすんの？もしこのままなら北海道くるか？お前もうそろそろ実家に帰るか北海道にくるかどっちか選べ」

「え、やだ。寒いの嫌いだし」

なんだかお父さんよりお父さんみたいなお兄ちゃんになってて、色々話してそんなこと考えててくれたんだってなぁって思ったら本当に嬉しかった。

過去のお兄ちゃんはもう私の中にはいない。

今のお兄ちゃんは大好きだな。
今更ブラコン。


そんな私のお兄ちゃんの話でした。


ちゃお