ゴールデンウィーク6日目

仕事終わりに、今の職場を通して出会った元養護学校の先生たちと会食をした

大学4年の時にモグリで通った他大学のゼミの先輩に誘われ、30数年前のGW明けに初めて今の職場に顔を出した
その後2年間ボランティアとして通い、3年後には、ボクを誘った先輩が故郷に帰ることになり、とりあえず大学院を休学してそこで働きはじめ、そのまま現在にいたる

もちろん知的に障害のある人たちと出会ったことが、今の仕事に就いた最も大きなきっかけですが、養護学校の先生をしながら、その場を立ち上げ、いろんな形でその場を維持運営していこうと努力するこの先生たちに出会ったことは、この仕事云々だけではなく、生き方として大きな影響を受けた

学校の研修集会に、水俣病の患者さんの支援をしている人を講師に呼んで、単に公害反対を唱えるのではなく、便利になった自分たちの暮らしをどう見直すかという視点をもって行動していた

経済効率や生産性で人の価値をはかる社会では、障害のある人たちはいつも底辺に押しやられてしまうので、もっと人間らしい価値観で、人や環境に優しい暮らしをつくろうとしていた

障害のある人たちが社会に合わせるだけじゃなくて、彼らが生きやすい社会を作ることは、紛れもなく誰もが生きやすい社会を作ることになるという思いのもと

生徒たちに学び、生徒たちとともに人生を歩んでいこうとする先生たちは、定年後もずっと地域でさまざまな活動をおこなっている

今回も、何十年も前の卒業生のために集まった

この先生たちの生き様を通して、それまで敷かれたレールの上を歩くのが当たり前だと思っていたボクが、自分で考え自分の足で歩く人生を見つけることができた

この人たちに出会えたことは、自分の人生において、もっとも大きな幸運だったかもしれない
この出会いに、この幸運にあらためて感謝した夜でした

今回、小学生の頃、ボクらがやっていたモノづくり教室に通っていたある先生の息子さんがやっているお店で会食できたことも、うれしい出来事でした
こうした縁が世代を超えて繋がり広がっていくとうれしいですね

写真の『気流の鳴る音』は、やはりその頃出会って自分の人生を変えてくれた本です