人生を楽しんで生きている人
昨日は、3つの展示会をハシゴした
まずひとつめ
水道橋のイベントスペースでおこなわれている彫刻家と画家と写真家の3人展
よくある木彫りの熊は手の裏側が平らになっているけど、それはちがうだろうと彫りましたとうれしそうに話す彫刻家
なんとこの熊の口からポストカードなどのお代を入れるとカタカタと下に落ちていき、最後にチャリーンと音がする
何とも下らないことを大真面目にやっている
この「象と熊の家」と名付けられた造形物の屋根は、子どもたちが食べた5年分のアイスクリームの木の棒が使われているとか
この家の棚には、作家の備忘録というか「行動計画」という手帳が何冊か収められていた
その手帳には、小さいけれど読みやすい文字とデッサンがびっしりと描かれていた
作家の丁寧で生真面目な、でも他人を寄せ付けないというでもなく温かいというか寛容さが滲み出ていた
人生を丁寧にそして楽しんでいる様子が感じられた
そもそもがこの展示会場自体が、作家の自宅のトイレを模しているらしい
一事が万事、そんな感じだ
決して経済的には豊かではないであろうが生活の豊かさ人生の豊かさを感じる
人生を楽しんで生きている人というのは、こういう人のことを言うのだろう
憧れの人に出会えたようでうれしかった