木にぶら下がってユッックリ動くナマケモノ
現在５種が存在している
彼らは
生きる為に怠けている
それこそ
すべてを掛けて怠けている

ナマケモノは
体長60cmほどで
体重4kg位
ゴールデンレトリーバーの大きさで
猫ほどの体重しかない
筋力も弱く
筋力がないから
ぶら下がって生活している

これはコウモリもそうで
コウモリの場合
哺乳類の身体で空を飛ぶ為に
不要なモノを削ぎ落とした結果
足の筋力で身体を支える事が出来ない為
ぶら下がっている
閑話休題

ナマケモノの食事は
葉や果物だが
１日の食事量は8g
その量少なさもビックリするが
消化すら自分の身体と言うより
身体の中の細菌に頼っている

死因のトップは
週一の排便時と言う
哺乳類であることを疑いたくなるほどの
怠けぶりだ


進化は種の生存戦略で
時に
おかしな事が起きる

熊なのに笹しか食べないパンダ
毒を主食にするために
１日のほとんどを寝てるコアラ
哺乳類なのに
ほぼ真社会性なハダカデバネズミ

象やゴリラ
コブラやワニ
トラやライオンの様に
個体として強くなる事だけが
進化の方向ではない
生き残った種が用いる能力、機能を持つ事が重要だ
実際
ナマケモノには
メカテリウムと言う3m超えの大型種が存在していたが
一万年前には絶滅している

弱く遅い
命懸けで怠けるナマケモノが
今を生き続けている
凄まじさを感じてしまう


ナマケモノを馬鹿にする人間は
怠け者を生み出す社会を
ナマケモノに笑われてしまう
そんな気がする