同性介助が理想なのは当たり前だ
40代前半  東京都
2023/05/05 3:22
同性介助が理想なのは当たり前だ
けれど
現場ではそれは難しい
要介助者の性別と
種職の男女比が合うことなど殆どない
まして
職員一人あたりの要介助の人数を考えたら
ほぼ不可能だ
その中
どうメンタルケアをしながら介助するかが
現場で求められる事だ

僕は昔
女学校を出た方の介護をしたことがある
その方は
男性に介助されることを嫌っていたし
自分が他の認知症の方と同じ扱いをされることを
嫌っていた
最初は大変だった
対話と忍耐と礼節と冷静さを
フル動員してあたった
抓られ肉を抉られた事もあったが
抓られてる事を一切触れなかったし
顔色や態度に出ないように努力した
何度も対話して
何度も挑戦して
そして許された
もしかしたら諦めたのかも知れない
でも
その方は逆に女性に介助を頼むより
僕に頼む事が多くなった
言葉遣いも
目上の方への対応もその方に教えて頂いた
僕の中では得難い経験だし
有り難い出来事だ

男性でも
女性がいいと仰る方も多いが
それも対話と対応で乗り越えられる

障害者介護の場合
年齢や性別は
認知症介護より需要だとは思う
けれど
もし
それを望むなら
そこにはお金の壁が絶対にある事を
要介助者に知らせないといけない

どんな福祉でも
そこには働く人がいて収入を得ている
認知症介護ではそこをあえて曖昧にしたりするが
障害者介護では
脳機能障害でない場合は
しっかりそこを教える事も重要だと思う

実際
対話と対応ではどうにもならない事もある
その中で
何が最適なのか
介護士も考えなければいけないし
介護される側やご家族も含めて
考える必要があると思っている

最高や理想を語るのは簡単で
耳障りも良い
けれど
それをするのは沢山無理難題を越えなきゃいけない
最善すら難しい
だから
介護士
医師
専門職
家族
介護されるご本人が
最適な答えを考えるべきだと思う

NHKで
『ナイフでズタズタにされた気持ちがした』と語った
女性はどんな介助をされたのだろう
僕は
言葉よりもっとそこを掘り下げてほしいと思ってしまう
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