ハイヒールと糞尿とドレスコード
40代前半  東京都
2023/05/25 3:49
ハイヒールと糞尿とドレスコード
中世ヨーロッパ16世紀から18世紀
街は汚物に溢れていた
下水道の完備や汚物の処理が
人口の集中に追い付かなくなった
街より農村の方がよっぽど清潔だったようだ

糞尿の処理は
街や村を作る上で重要な事だ
紀元前5000年頃のメソポタミア文明では
すでに下水道があった
現存する最古の遺跡では
紀元前2000年頃のモヘンジョダロに下水道が残っている

ギリシャやローマでも下水道や汚物の処理をしていた遺跡や書物が残っている

人類が農耕と定住するようになると
問題になるのは
農地の地力と森林伐採だ
古い文明の中で
このせいで滅んたと思われる文明もある

そのために肥料や輪作が生まれた
肥料には古くから人の糞尿も活用された
家畜の糞尿と人の糞尿を発酵させ
肥料として使う
これは世界中でされていた

日本では奈良時代には
糞尿を集めて肥料としていたようだ
そして
世界的も珍しい
糞尿の売り買いがされていた
農村と街が経済的に循環していた
そして
秀吉の時代には大掛かりな下水道も作られている


日本で糞尿が肥料として必要だったのは
日本には平地が少なく
ヨーロッパの様に休耕地が作り辛い事もあったようだ


パリやロンドンなどが
下水道の完備をしたのは
1850年ごろ
それまで
路上に糞尿をぶちまけていたそうだ
そのため
ペストやコレラ等の流行があった

そのなかで
貴族階級は
ハイヒールと香水を発展させていった

ハイヒールの高さは
糞尿を避ける為だと言われてる
そして
当時は男性が先に踵の高い靴を履いていた
それを女性が履くようになったのがハイヒールだ

ハイヒールは男性が押し付けた物じゃないが
いつからか女性の履物として定着してきた
女性がドレスを綺麗に着る為の物が
女性の象徴になった


ドレスコードが話題になっている
産業革命以前
衣服は高かった
平民は一着の服を大切にしたし
新しく買うのも中古服が多かった
これは日本でも同じだ
新品の服を仕立てれるのは
ある程度裕福な人々だった
ドレスコードはそういった富裕層を相手にするためのルールだ
店や企業
式典や儀式の格式を上げる方法でもある

今は
貧富の差はあっても
先進国では
一様身分の差はない事になっている 
ドレスコードがおかしいと非難の声が上がっている

ハイヒールやパンプスは
女性がそれを選んで履いていた
それを男性が押し付けたと言うのは
実は違う
男性は女性はパンプスを履くもので
それが当たり前だと勘違いしていただけだ
ドレスも女性が自らを美しく見せる為に着てきた物だ

ドレスコードの歴史や
ハイヒールの成り立ち
そういったモノを
全て男性が女性に押し付けたモノだと言うのは
何となく違う気がしてならない
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