トルコとクルド
40代前半  東京都
2023/08/01 13:37
トルコとクルド
オスマン帝国
1299年から1922年まであった国 
600年以上の歴史を持ち
その最大版図は
地中海をはさみ
北はハンガリー
西はアルジェリア
南はイエメン
東はインド
広大な領地を持つ大帝国だった
しかし
広大な領地を持つは
多民族かつ多文化を内包する事になるのは当たり前で
歴史の中に登場する広大な領地を得た国は
最終的に分裂をしてしまう
周辺国が連合し
オスマン帝国を圧迫し
第一次世界大戦前には
イギリス
フランス等連合国にその領地の大半を占拠されていた
その上
ロシアの攻勢はオスマン帝国に影をもたらした
西洋諸国的な内政の転換もその思想が
各部族や民族の独立を促し
それを列強諸国が後押しすることで
オスマン帝国の国力は削り取れていった

クルド人は
元々
現在のトルコ、アルメニア、イラン、イラク、シリアに跨がるクルディスタンと呼ばれる地域で
部族単位で遊牧をして暮していた
オスマン帝国の力が弱り
領土を占領され始めると
オスマン帝国領内に留まる者と今までの暮らしをつづける者と別れたが
大半がオスマン帝国領内に移動した
しかし
第一次世界大戦中
イギリス、フランス、ロシアの
サイクス·ピコ秘密協定が結ばれ
恣意的かつ後の中東諸問題の大本になるオスマン帝国の国境分割がされ
その後
ロシアが革命により
ソビエト連邦になると
この秘密協定が公になり大きな問題になった
クルド人は
その影響をもろに受けた民族だ
民族が分断され
部族や家族の行き来も難しくなり
住んでいた土地が違う国の統治下に置かれれば
風習や文化を否定される事もある
1945年
ソ連の南下
イラン北部への進行の際
先にアゼルバイジャンがオスマン帝国から独立していた事
1920年にはアゼルバイジャンが
アゼルバイジャン·ソビエト社会主義共和国となっていた事もあり
アゼルバイジャンと連携しソ連の後押しを得て
イラン西北部にクルディスタン共和国を樹立するが
イランから見れば
今のドネツク州の様なもので
反政府組織でしかなかった
その為
ソ連がイラク領内から撤退すると
直ぐ様イラクが攻撃し
建国から一年持たず消滅した

その後も
イラン、イラク、トルコ、シリア等で
クルド人の自治を求めてKDP(クルド人民主党)を始め様々な政治結社が作られて戦い
裏切られ迫害されたりもしている
現在は武装組織も多く
シリアやトルコと紛争状態が続いている

オスマン帝国の後継国家の歴史を持つトルコには
1600万人のクルド人が住んでいる
しかし
トルコは共和人民政権が
多民族ではなく
単一国家主義を掲げた為に
クルド人の言語、習慣、風習、文化の放送や教育を許可しなかった
その事がクルド人から反発を産み
反政府武装組織や政治結社を生み出す結果になった
トルコ側からすれば
民族融和をして単一民族となれば
民族紛争を無くせる意図があったのかもしれないが
民族意識は急に無くならないし
融和するなら長い時間をかけなければ無理だろう
クルド人はトルコの徴兵を拒否するはとが多くいる
徴兵されれば
同じクルド人同士で戦う事になるなら
それも分かる部分はあるが
トルコはかなり厳しい制裁を与えている
トルコのクルド人な対する扱いには
欧米諸国から非難の声が上がっているが
お互いに銃を撃った以上
トルコの態度は変わらない
しかし
トルコのクルド人に参政権がないわけではなく
実際に
550人定数の国会議員の内20~30人はクルド人議員だ

トルコ人からすれば
クルド人は厄介な存在だ
人口も多い
自分たちとは違う民族で国を荒らす存在と認識してる
トルコ人も多い
同じ
トルコ国籍でも
そこには大きな溝が存在してる



つい最近
埼玉の川口で病院で
100人程のクルド人が集まり
機動隊が出動する事態になった
騒ぎの元は
トルコ人とクルド人の諍いだ
双方トルコ国籍だったようだが
その後
集まったクルド人は難民申請中や不法滞在者もいた事がわかっている

クルド人の歴史は
日本人からすれば悲惨なモノだ
けれど
クルド人だけを擁護することも出来ない
トルコにはトルコの言い分もあるし
イランやイラク
シリアだってそうだ

中東問題に触れれば
もれなく欧米諸国の罪過に触れる事になる

それは日本国としては不利益しかない

最大の問題は
日本国内で
民族紛争の縮小版が起きてる事だ
多くの国の人が集まればそれは起きやすくなる
今回はトルコ人とクルド人だったが
それ以外でも起こり得る
それは
日本でのテロ発生の危険性を大きく上げてしまう

難民申請
外国人の流入
民族の歴史
国の歴史
欧米諸国の罪過

そういったモノを
しっかりと教育し
考えるきっかけを作らないと
いけないのではないかと思ってしまう
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