なんて話しをした
なのでちょっと考察

虫でも
カブト虫やクワガタやトンボは
そこまで嫌われない
コウロギやセミなんかも季語になるくらいだ
けど
ゴキブリやムカデやヤスデ
ハエやカは嫌われるし怖がられる


少し話しは飛ぶが
肉食動物が生肉を食べてお腹を壊さないのは
消化液の酸が強いからだ
生肉に付着又は常在している細菌を
酸で殺す
又は繁殖を抑制出来るからお腹を壊さない
けれど
動物の中で腐肉を食べれる生き物は限られている
それは
細菌が繁殖して
消化液や免疫で対処出来なくなるからだ
消化液はより強く免疫だけでなく
腸内細菌等も特殊にしないと
腐肉食べる事は厳しい


動物が食べれない腐肉を
食べるのは虫だ
嫌われ者の
ゴキブリやハエ、ムカデやヤスデも腐肉を食べる
他にもシデムシやクロスズメバチ等もいる
腐肉食の虫は
自然界では重要な役割を持っている
けれど
火葬のない
葬儀すらされない野ざらしの死体に
纏わりつく虫は恐怖をもたらしたとしても
何らおかしくない
それと
腐肉食の虫や動物は
その食性から細菌やウイルスに塗れている
それは
人には病気をもたらすものだ

蚊が最も人を殺している生物だと言われるのも
蚊本体ではなく
蚊が媒介する感染症が原因だ
マラリアをはじめ
デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱ざっとでもこれだけある
インドネシアのコモドドラゴンは
口腔内に細菌を住まわせ
それを毒の様に使って自分より大きな
牛や馬等も食べる
細菌やウイルスはそれだけ怖いものだ

そう考えると
何もしない虫を怖がるとは言えない
長い時間の中で
経験が遺伝子レベルで刻まれば
条件反射的に
恐怖や焦りを感じてしまってもおかしくない
飼い猫が
蛇を見た事ないのにヒモ状の物に驚いたり
過剰に反応したりするのは
猫の天敵として蛇がいたからとも言われてる

もう一つは
幼児の死もあると思う
昔は
密閉性が低い家屋が多かった
鼠に子供齧られたなんて事が頻繁にあったらしい
小さなアリの様な虫は
耳や鼻、目等に入る危険性があり
それは命の危機になる事さえある
エジプトの壁画の人物の顔には
男女ともに目の周りに印象的な化粧をしているが
あれは虫除けだったという説もある

最後に
虫は生物としてその他の動物と違い過ぎている
身体の構造や成長の仕方
繁殖力も脅威だ
煌害等の大量発生は地域ごと危険にさらされてしまう



何もしない虫

けれど
嫌われ怖がれる理由は
結構あるように思える