愛情と依存と欲望
最初は欲望や快楽
楽しい、嬉しい、刺激的
そのうち情愛
この人と共にいたい、やりたい
そして依存
貴方だけが、私を見て、嫌わないで、離れないで
堕ちて行く快楽
それは多分
禁忌を破る耐え難い快楽
人の寿命が永くなり
安定や安心感を求め社会は変容している
特に先進国では福祉や医療によって健康的になり
司法よる犯罪の抑止による安全性がある程度保障されている
人は安定した状況に長くいると飼い馴らしとも言える精神状態になる
脳は刺激によって幸せを感じるようセットされている
しかし
同じ刺激を受け続けると
脳は当たり前の事と判断し幸せを感じる脳内麻薬の分泌量を減らす
そのため
新たな刺激=幸せを求める
ところが
少ない脳内麻薬も捨てたくない
安心感安定性も重要でそれを失ってしまう危機感が生まれる
そうなると
抑圧された欲求、欲望は出口を失い蓄積される
ストレス、とも言えない程の小さな不満は情報のなかで出口を見つける
破壊的な行動や堕落した生活、倫理的なタブーを侵す誘惑
これは誰にも起こりうる事
人間の快楽は多岐にわたり
その中でも堕ちていく快楽は強い
性欲に溺れ、常識を麻痺させ身体を傷つけ精神を犯す
そしてそれを肯定してくれるものに依存する
宗教でも人でも薬でも情報でも
歪んだ幸福
それでも
幸福にはかわらない
欲張りで利己的な幸福
依存を愛と勘違いさせゆっくりと壊れ堕ちた先には幸せの残骸がどす黒く残るだけ