父の日
50代前半  岡山県
2020/06/21 9:02
父の日
父の日

私の父はまだ生きているけれど
プレゼントを渡したいような父はいません。

理由は、幼い頃に「オマエなんか要らない」と言って私を捨てたから。


母の日にも
似たようなフレーズの日記を書きましたから
またしても同じような日記‥‥


あぁ、暗いな。笑


父と母にとって、私って一体何だったんだろう?
今でも時々、そんな事を考えます。


以前と同じフレーズですが


私には父との良い思い出などありません。
私にあるのは、私に向けられた暴力的な言葉と殴ったり蹴られたりした虐待の記憶だけ。

父は殆ど家に居ない人だったので、
本当にもう、殴るか居ないか、
このどちらかでした。

父に肩車をして貰った事は一度も無いし、
外で自転車の乗り方を教えて貰った事もありません。
青空の下、一緒に公園を走り回り
芝生の上に座って2人で空を見上げた事もありません。


私にとって、留守がちだった父は居ない人。
そして、いる時は暴力を振るう人。

そしてある日「オマエは要らない」そう言って私を捨てました。


私は父が嫌いです。


父は母と違って、まぁそれなりに健在です。
それなりのお歳になって来たとは言え
まだ認知症になっていないので、
母とは違って私の事は誰だか認識出来ます。


なので、私が現れると

「捨てた娘がやってきた」

と、ちゃんと認識出来ます。


正しく認識出来ますが、
人間とは何と都合良く出来てるのか。


捨てたハズの娘なのに、
自分で育てもせず知らん顔だったのに、
自分達が年老いて来たら色々と不自由になり
少しずつ私をアテにするようになり始めました。


厚かましいにも程がある[むかっ(怒り)]


いい加減にしろ、コッチはもうずっと昔に縁を切ったわ(実際は切られた)!



都合良く私を使おうとする父に、
ハラワタが煮えくり返ります。


一生、許さない[むかっ(怒り)]


イラつきながら私を罵った時
足腰立たなくなるまでボコボコに私を殴り
蹴り回した時
要らない子と言いゴミを捨てるかの様に私を手放した時

一生、許さない[むかっ(怒り)]
あの日、子供心に強く強くそう思いました。


しかしながら、
時が解決するとはよく言った物で


捨てた側の方の人間は、
アッサリ時に解決させて、私の気持ちなどお構いなしに今更頼って来ます。


年老いて自分達が不自由になり始めたから、
世話を焼いてくれる人は1人でも沢山欲しいんだよね。


何て傲慢で我儘で厚かましい人間なんだ[むかっ(怒り)]
と本当に本当に不愉快です。


昔の恨み辛みを言ったところで
「歳とったら昔の事はもう忘れた。」
と平気で言います。


娘を捨てた事を忘れて無かった事にしてる父。
でも、娘が居る事は覚えてるって‥


どんだけ厚かましいんじゃ[むかっ(怒り)]

捨てたなら、もう娘など居ないって思えばいいのに。


今までの事を
私にただの一言も詫びる事もせず
当然のように色んな事を要求して来る非人道的な父。


私は父の事が大嫌いです。


鋭い尖った言葉の凶器で、幼い私の心を何度も何度も深く傷付けました。
心は血を流さないので、尖った言葉で私の心に傷を付けたという事などまるで理解していない父。


どうして私を見てくれないの?
どうして私に構ってくれないの?
どうして私は要らない子なの?

お願いします!もっと良い子にするから、
私をこの家に置いて下さい!!

顔をぐちゃぐちゃにして泣きながら、
幼い私は土下座して父に懇願しました。

あの日、立っている父の足にすがり付き、
泣きながら何度も何度もお願いしました。


あまりにしつこく泣きじゃくる私が鬱陶しかったのか

父は
「分かった。良い子にするならお出掛けに連れてってやろう」
と言ってそのまま何処かへ消えてしまいました。

「(チッ、)子供は面倒くせぇな。よずかす(騙すの方言)に限る‥」

と小さな声で捨て台詞しながら‥


私の想いは父に届く事はなく
父に捨てられて、父とはほぼ会わない半生を過ごして来ました。


再び父と交流する様になったのは
私を育ててくれた祖母が弱ってきて
祖母を施設に預けようか思案し始めた頃。


父にとって祖母は自分を捨てた親
私にとって祖母は溢れんばかりの愛情を持って育ててくれた実の親以上の存在
父にとって私は捨てたはずの子
私にとって父は自分を捨てた親


何とも奇妙な光景‥


もう言葉になりません。


祖母を施設に預けるにあたって、久しぶりに対面した父と話しましたが

そう言う事だったのか!
と納得するような大人の事情もなく
ただ単に要らない子で私は捨てられたんだなと再認識だけさせられました。


そんなこんなを経て
今でも私は父が大嫌いです。


でも父と母が私を産んでくれなかったら
私はこの世に存在すらしなかった‥


産んだだけで
何の愛情も貰えず簡単に捨てられたけれど‥


お父さん。
私には理解出来ないけれど
あなたにはあなたなりの、「何か」があったのでしょう。

お父さん、お母さん。
私はあなた達に可愛がられる事は無かったけれど‥

あなた達の代わりに
私に終生溢れんばかりの愛情を注いで育ててくれた人が他に居ますから
だから、私は幸せです。


人を憎んで生きるのは辛いので
あなた達を見習って、もうそろそろ私も過去の事は忘れてみようかと思います。



※父の日に向けて自分の気持ちを綴った日記を
「非公開」にしていましたが、下らない過去に囚われるのは止めようと思ったので今更ながらに公開します!笑
心を開けっぴろげて、楽しく生きよう[ぴかぴか(新しい)]
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