コンパニオンになり、時にはホステスの仕事もしながら夜の世界で調子に乗って稼ぎまくってた女子大生りこ。

地味で冴えないオンナだった私がオッさんに乗せられて嫌と言えず、いいように使われながらバイトしてたある日の事。



ヘッドハンティングされました笑笑


同じ会社でコンパニオンをしてた歳上のある女性が自分で会社を立ち上げて起業するから一緒にやらない？
とお誘いを受け‥


もちろん、新たに立ち上げるのはコンパニオン・ホステスの派遣会社。

私にそこのチーフを務めて欲しい！との大抜擢。


コンパニオンの仕事は女の子に時給を払ったら当然残りは会社の取り分ですが、新たに立ち上げる会社ではチーフを務める私に会社の取り分は取らずに利益は全て私にくれるとの契約。


なんて好条件
3度の飯よりカネが好きな女子大生りこ。
こんなオイシイ話に乗らない訳が無い。

新規に会社を立ち上げる訳ですから、当然営業もして自分で仕事を取って来なくてはなりません。

今振り返ると女子大生のバイトの域を超えてたと思うのですが、その頃の私は脳内がお花畑だったので何とも思いませんでした。


テレクラのサクラバイトで知り合ったオッさんとの別れに1ミリ程の寂しさを感じましたが、当時の私は金の亡者。
アッサリと決別する事を決意しました。

世の中そんな上手い話がある訳ないと何の疑いも持たずサッサと移籍。


オッさんと共に歩んだ夜の世界は、オッさんが私の進む道をいつも照らしてくれてましたが
これからは自分自身で道を照らさなくてはならない。

仕事は用意されてませんので、営業して回りました。


あちこちに顔を出し、挨拶して回って仕事を取って来ました。


元来真面目な性格のワタクシでしたので、
オッさんと共に過ごした期間の仕事っぷりを見て評価して下さってた旅館やホテルが数々あり、有難い事に立ち上げ後も仕事に困る事なく次々と仕事を回して貰えました。

新規で立ち上げたコンパニオンの派遣会社、
そこの雇われチーフとして働きだして
好調の滑り出し。


オッさんに使われてた頃と同じ様に稼ぎまくる日々。


以前と違ったのは、雇われてる時間だけとりあえず過ごしてればその分時給を貰えたのが
自分で仕事を取って来て苦労する代わりに見返りもたっぷりあってやり甲斐を感じた事。


でも実はこの頃からコンパニオン・ホステスの仕事をするのに嫌気がさして来てたんですよね。


高いお金を貰えるけれど、面白くも無いのにずっと愛想笑いをしてニコニコし続け、相手と話を合わせる事にウンザリしてました。

作り笑いをすると後頭部がズキズキ痛むようになり始めたこの頃、


『もう潮時だな、そろそろ足を洗おう』
と決心。


作り笑いをすると割れるような頭痛を感じ
愛想笑いが出来なくなったのを機に、コンパニオン・ホステスの仕事をあっさり辞めました。


立ち上げに声を掛けてくれ、本当に良くしてくれた先輩には恩義を感じていましたので、
大学を卒業するまでの間は宴席には上がらなかったものの仕事を取ってくる営業の仕事だけは続けました。

そして大学を卒業し、普通のOLとして就職したのを機に夜の世界とはキッパリ縁を切りました。



がむしゃらに働いてバイト三昧だった女子大生りこ。

あの日あの時あの場所でオッさんと出会って
今まで知らなかった世界へ足を踏み入れた事
沢山の勉強をさせて貰い、沢山稼がせて貰った事


高時給をくれたオッさんに1ミリ程感謝していますヾ(*ΦωΦ)ﾉ爆笑




♪♪
何から伝えればいいのか分からないまま時は流れて
浮かんでは消えてゆくありふれた言葉だけ
オッさんがあんまり強引だから
ただすなおにイヤと言えないで
多分もうすぐ雨も止んで二人たそがれ

あの日あの時あの場所でオッさんに会えなかったら
僕等はいつまでも見知らぬ二人のまま
♪♪




高時給バイト・りことオッさんの物語
お・し・ま・い。