週末
旅先で地元の名物を頂こうと人気店へ向かった。

開店時間すぐに人があふれて店内は激混み
ウェイティングボードに名前を書いて順番待ちした。


しばらくして順番が来て
4人掛けテーブルに案内されて着座


注文したご飯が出てくるのを待っていたら
女将が私のそばにそっと寄ってきた。


『もし差し支え無ければ‥カウンター席に変わっていただく事は可能ですか？
テーブル席が宜しければもちろんこのままで‥』


と控えめにたずねて来られた。



『1人でも沢山のお客さんに入って貰ってお食事を楽しんで頂きたいですもんね♪』


と言って、お冷のグラスを手に取り
すぐさま空いてるカウンター席に自ら移動した。


女将は
『こちらが案内したお席なのに申し訳ありません。お気遣いに心から感謝いたします‥』


と、深々と頭を下げられた。


ほどなくして注文のお料理が届き、美味しく頂いたわ( *´艸｀)


食事を済ませてお会計のレジに向かったら
奥から即座に女将が現れた。


レジ係の女性に軽く目配せして退席させ
女将は改めて私に感謝の言葉を掛けて下さった。


そして、周りの方に分からぬように
食事代を大幅値引きして下さった。


『この度は本当にありがとうございました。』

と、出口までわざわざお見送り。



ただ席を変わっただけのこと。
そんなに感謝されるほどの事でも無いけれど
女将の心に響くなにかがあったのだろうね。


女将のサービスを有難く受けて
美味しいお料理をお安く食べさせて頂いて
すごく清々しい気持ちで店を出ました
( *´艸｀)


『こちらこそ、美味しいお料理をお安く食べさせて頂いてありがとうございます。
ご馳走様でした！』