うちの末っ子が幼稚園の頃、
「…って何〓」
「…どうして〓」
というのが口癖でした
ちょうど今頃の季節に、近くの公園へ息子と出かけた帰り。
「疲れた」と言うので、背中におんぶして歩いていると、
「ねぇ、おとうさん、しあわせってなに〓」
…と、突然、哲学的な質問
「ここは父親として試されている
」
と、かっこいい回答を必死に探し、くたびれた頭を高速回転
目の前には春を告げるモクレンの花、見上げれば青い空と暖かい日差し、「うーん、…どう表現しようか…
」
すると息子が先に一言。
「しあわせって、じぶんがしんどいときに、だれかがおんぶしてくれるってこと〓」
………なるほど
「偉いなっ
…でも、しんどい時に、おんぶされる人も、おんぶする人も幸せなんだよ」
「…おんぶする人は、しんどいのに〓」
「おんぶする人はしんどいけど、人の役に立てるのは幸せだよ」
「しんどいんも、らくするんも、しあわせ〓」
「そう、幸せは相手のことを思ってあげる自分の気持ちがあれば、しんどくても幸せ」
「しあわせって、じぶんかってでいいん〓」
「幸せは誰かにもらったり、どこかにあるもんじゃないからな」
その夜、子供にメーテルリンクの「青い鳥」の話を聞かせてやりました
チルチルとミチルの兄妹が、幸せの青い鳥を探し歩く
夢の世界を探しまわって、目が覚めてみると、枕元の鳥かごに青い鳥がいることに気づく
幸せの青い鳥は、自分で気づけば、すぐそこにいるという寓話
その後しばらくの間、息子が「青い鳥を飼って」と言い続けたのには閉口しました
お父さんの言ったことが全然、理解できてないじゃん
(笑)
その息子と先日、かけっこをして転倒したオレは、むちうち症になりました
車で走って、むちうちになる人はいますが、自分の足で走って、むちうちになるのはオレくらいでしょう
(笑)
寄る年波には勝てません
そのため、今朝も息子に湿布を貼ってもらいました
首筋を傷め、心を痛め、胃腸炎を患い、ついでに貧乏も患っていますが、自分で貼れない場所に他の人から湿布を貼ってもらえるのは有難い
健康保険が使えるのも幸せです
(笑)
オレも誰かに湿布を貼れるような人になりたいものだと…
いや、世の中に湿布が要らなくなるのが、最も幸せですよねっ