現在進行形~告白~
ずっとこの想いはとっておくはずだった。職場を辞めるときまで。
俺はこの職場で3年目。多分予定通りなら、来年はいないだろう。
去年の4月、あの人は職場に入ってきた。フッと見たとき、何か弱いけど確かなものを感じた。
「多分、この人は俺に影響を与える人だ。」
ある時、彼女が髪を染めて職場にきた時、気がついた。
「あ、この人が好きだ。」
それ以来、色んな事を感じたり観察しながら過ごしてきた。
相手も恋愛抜きに好意的で、色んな話をしてくれた。彼氏の話も、仕事の話も、他愛ない冗談も。
職場で一番の親友に、つっこまれた。
「天さん、彼女が好きでしょ?」
不思議な三者関係。
そして、俺は思った。
「ピアノを、弾こう。」
猛吹雪のあの日、4人でピアノを弾きに行った。それぞれと連弾をした。そして一曲ずつ曲を捧げた。
ある人には恋を込めて。
ある人には悲しみを共有したくて。
ある人には感謝と激励を込めて。
俺にとって、ピアノを聞いてもらうのは本当に大事な人にしたいこと。
楽譜を忘れて、彼女に弾く曲を予定の曲から変えた。
「むしろ、だから素晴らしかった。」親友は言った。
何故か1人1人に贈った曲はあまり響いてないみたいでそれぞれ違う曲がいいと言った。
プライドが傷ついた。けど、何かを感じてくれて嬉しかった。そして言葉も添えようと、それぞれに話したりメールしたりした。
その後、色々あって、俺は苦しんでた。そして、3人で食事に行った。
話をしていく中で、俺は何も話ができなかった。そして話を聞く中で思った。
「今日、言おう。」
仕事に影響は出したくなかった。だから、言うのは仕事を辞めるときにしようと決めてた。けど、絶対に言おうと思っていた。それぐらい、いつの間にか大きな気持ちになっていたから。
親友は、先に帰った。
しばしの沈黙。
「お店では話しづらいので、外か車に行きませんか?」
「寒いのは嫌だ。」
助手席にあどけない彼女の横顔。
何回か、溜め息をして、大きく息を吐いて、意を決する。
「俺は、○○さんが好きです。」
コメント
2013/01/27 18:24
2. >ちどりさん
うぉーで、どう返事したん?
返コメ
2013/01/27 17:46
1. あ。あたしも最後の日に告白されたお。
返コメ