いつの間に距離が近付いたのだろう。それは、すごく自然なことだった。


彼女が職場に入る一年前、その男は職場に入ってきた。





「無口な男」





そんな第一印象だったよう気がする。





一緒に仕事に取り組む事で、その人の引き出しや考え方に共感した。





週１でラーメンを食べる。





習慣がついた時、こうなっていたのかもしれない。





「親友」





ゲーセンに行ったり、カラオケに行ったり。何をしても怒らない、何を話しても聞いてくれる。それでいて人形ではない。




言葉にできない感覚…





職場が楽しくて、楽になった。





俺は表で、あの人は裏。




そんな表現がピッタリのあの人。





また一つ、人生の宝物が増えた。