3は１つの区切り
3は俺のラッキーナンバー





あの日、俺は東京に行く予定だった。忘れもしない、あの人に会うために。そんなこと、考える余裕もなくて、あぁ人生終わったかなって、笑顔を見せながら思ってた。生きることに必死になりながら、誰かの助けになりたいと思ってた。






3年。あっという間だった。





3年半勤めた仕事が終わる。







俺は、30になる。







あれから3年。







一人一人想いがある。それをじんわりと受け止めれるようになった。そんな当たり前のこと。







それが俺の3年。






それがみんなの3年。








不安もあるし、思い通りにならないことばかり。







それでも、俺はあの海に行けば








あの建物も匂いも瓦礫も何もなくなってしまった海に行けば









色んなことを思い出す








そして少しだけ前を向く








あの人からの電話







明日の演奏







全てが偶然と必然








3は１つの区切り。





3は俺のラッキーナンバー。









また3年後に









思いを馳せたい。