遺言
日本を代表するアニメ監督の今敏さんが、24日午前6時20分にすい臓癌で亡くなられました。享年46歳。
ジャパニーズアニメの力を世界に知らしめたのも、この今敏監督だと思う。
闘病を公にしていなかった為、このニュースに驚きでした。
そして、なにより公式HPで公開された今敏監督の「遺言」に、とても深く胸を打たれました。
たぶん、人の遺言を読んだのは初めてな気がする。
あえて公開した、この「さようなら」と言う遺言、「今敏 オフィシャル・サイト - KON'S TONE」内のNOETBOOKで見る事が出来るので、皆にも見て欲しい。
私も今敏監督作品を全て観てる訳ではないのですが、その中でも私が思う最高傑作と思える1本を紹介します。
・『パプリカ』 (2006年)
日本文学界の巨匠・筒井康隆のSF小説が原作。それを今敏監督が映像作品として仕上げた劇場作品。
他人の夢を共有できる画期的テクノロジーを悪用する“夢のテロリスト"と、それに戦いを挑む、夢探偵パプリカの奮闘を描くアニメーション。
なんか、インセプションを先取りしてるね。
とにかく、オープニングを観た瞬間からワクワクすると言うか、これから始まる冒険活劇に期待せずには居られないって感じ。
そして、夢の中の世界観の美しさ。
アニメーションでしか表現出来ないその映像美は、見る側の想像を遥かに凌ぎます。
あとね、音楽も世界観に合ってて凄くイイ。
こんな世界観を作り出す今敏監督の才能が溢れでた「パプリカ」を、是非オススメします!
主題歌の「白虎野の娘」もYou Tubeでオープニングと一緒に見れるので、こちらもオススメ。
と、「パプリカ」を押してみたけど、最初に観た「PERFECT BLUE」(1998年)」もかなり印象的。
大人向けでエグイ描写もあるサイコホラーアニメ。
この時代に、これをアニメでやってるのが凄いと思う。
見てる側もアニメならではの巧みな描写で、主人公と同じように幻想と現実の境目を見失って行くあたり、まるで夢野久作のドグラ・マグラじゃねえか!と思いながら観てました。
最後のオチも「お~、怖っ!」ってね。
今敏監督のご冥福を心よりお祈りいたします。
コメント
2010/08/27 2:04
5. >ゆら帝さん
どうも~。
「千年女優」は未見だけど、でも今敏作品はどれもハイレベルのクオリティですよね。
ほんとハズレなし!
ゆら帝さんがそこまで言うなら、コレ観ない訳にはいかないので、近いうち必ず観る事にします。
早く号泣メ~ンしたい
返コメ
2010/08/26 21:39
4. >映画好きさん
こんばんは。
「千年女優」はマジで良い作品です!主題歌も秀逸ですし、今敏監督の実力を広く知らしめた作品だと自分は思っています。正に号泣メ~ン!
本当にあれだけハズレの無い打率高い監督って、早々居ないですよね。惜しい人を亡くした…。
と言う訳で是非観て下さい。オススメです!(←宇多丸師匠風に)
返コメ
2010/08/26 19:53
3. >ゆら帝さん
こんにちは。
そうですね、突然の話だったし…。
私、実は「千年女優」は観てないのです。
いつも行ってたレンタル屋には空のケースしかなくて、結局借りれなかったと言う。
「東京ゴッドファーザーズ」、私も好きです。
オカマの人の声を梅垣義明がやって、ほんとに「ろくでなし」を歌ってたりしてね。
ストーリー展開が秀逸で、東京のごちゃっとした年末の夜の雰囲気とか凄く好きでした。
最後の終わり方も、良かったな~。
今更なんだけど、「千年女優」探してみます
返コメ
2010/08/26 8:05
1. 今敏監督お亡くなりになられたのですか…。いまだに信じられない気持ちで一杯です。
私は監督の作品では「千年女優」が一番好きですね。あと「東京ゴッドファーザーズ」も好きでした。
心よりご冥福をお祈り致します。
返コメ