9月の映画日記⑤
40代前半  神奈川県
2010/09/05 18:57
9月の映画日記⑤
①キャタピラー

②9/2 黄金町シネマ・ジャック&ベティ

③寺島しのぶがベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞して話題にもなってたし

④勇ましく戦場へと出征したシゲ子(寺島しのぶ)の夫、久蔵。しかし、戦場からシゲ子(寺島しのぶ)の元に帰ってきた久蔵は、顔面が焼けただれ、聴覚を失い、四肢を失った無残な姿であった。
村中から奇異の眼を向けられながらも、多くの勲章を胸に、「生ける軍神」と祭り上げられる久蔵。
四肢を失っても衰えることの無い久蔵の旺盛な食欲と性欲に、シゲ子は戸惑いつつも軍神の妻として自らを奮い立たせ、久蔵に尽くしていくのだが…、こんな感じ。

映画を観る前のイメージとしては、「戦争が生んだ悲劇」と言うバリバリの反戦映画と思ってたけど、見終わった後の印象はちと別の所にあるんだよね。

戦地に行く前は妻のシゲ子に暴力を振るい続けていた夫だけど、自由を奪われた姿で帰ってきてから、徐々にシゲ子に支配されて行きます。
ネタバレと言うか、もう内容言ってしまうけど、軍神として崇められてる夫は、実は戦地中国でレイプを繰り返し、その最中に火災で倒壊した家屋の下敷きにあって、例の体になってしまったのよね。
妻を支配していた夫が、逆に妻に支配される。しかし、その妻はお国の為にと軍神である夫に尽くさなければならず、国家によってまた支配されている。
こんな感じで反戦映画としても観れるけど、私が興味を抱いた部分は「夫を精神的にも肉体的にも犯す(支配する)喜びに目覚めたシゲ子(寺島しのぶ)の狂気」なんだよね。
嫌がる夫をリヤカーに載せ、あえて町中を連れまわしたり、性的反応を示さなくなった夫に激怒したりと、サイコなシゲ子が非常に良かった。

戦争行為、または戦争犯罪に感じる思いは多種多様だけど、私は少なくとも戦争犯罪を今の常識で良し悪しは決めれないと思っています。
観に来ていたお客さんはベテラン層が多く、この映画を観てどういう思いを感じたのかな~、と気になりました。

ちなみに「キャタピラー」の意味は「芋虫」。

あと、劇中で自称ゲージツ家クマさんの愛称でお馴染みだった篠原勝之が、精神薄弱の村人役で出てるんだよね。
でも、戦争が終結したら「戦争が終わった~」って普通に戻ってる。
これって、もしかしたら精薄のフリをして兵役を免れてたのかも…、と思ってしまった。

⑤7.5点

⑥やっぱ、寺島しのぶはこの映画の正解。
美人過ぎない(失礼)程よい日本女性で、あの演技と生々しいエロスな雰囲気。

そう言えば、映画チラシに田原総一郎、鳥越俊太郎、周防正行など、そうそうたる著名人のコメントが載る中で、佐々木希のコメントが一際目立っていたそうです。
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コメント

40代前半  神奈川県

2010/09/06 22:43

2. >ゆら帝さん

どもども[ウッシッシ]

ほんと、反戦映画と捉えるには、あまりにも枠が大きいと言うか、寺島しのぶが目立ち過ぎて…。

むしろ、その一点を楽しむ映画でいいでしょ。

そうそう、ゆら帝さんも言ってたけど、エンドロールで流れる元ちとせの歌に、全く説得力なかった[がまん顔]

40代前半  東京都

2010/09/06 13:33

1. こんにちは。
観ましたか~。やっぱりそういう感想持ちますよね、反戦?って。

寺島しのぶの演技を堪能する映画にしか、私には見えなかった…。

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