9月の映画日記⑬
①十三人の刺客
②9/27 港北ワーナーマイカル
③なかなか良いと評判で
④1963年公開の工藤栄一監督による同名時代劇を、クローズシリーズからヤッターマンやゼブラーマンまで、やっつけ仕事ならお任せの超売れっ子監督「三池崇史」が現代風に再構築。
出演は役所広司、山田孝之、古田新太、伊勢谷友介、沢村一樹、高岡蒼甫、伊原剛志、内野聖陽、松方弘樹、稲垣五郎などなど超豪華なキャスト。
江戸時代末期、罪なき民衆に不条理な殺戮を繰り返す暴君の明石藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)。斉韶は「なりつぐ」と読みます。
この暴政を訴えるため明石藩江戸家老・間宮が切腹自害する。
このままでは幕府、ひいては国の存亡に関わると判断した幕府内で斉韶暗殺を決断、御目付役・島田新左衛門(役所広司)にその命を下す。
新左衛門は早速刺客集めにとりかかるが、彼の前に斉韶の腹心・鬼頭半兵衛が立ちはだかる。
緻密な作戦で暗殺計画を練る新左衛門vsこの暗殺計画に備えて兵を蓄えていたキレもの鬼頭半兵衛。
斉韶暗殺を実行すべく、13人対300人の壮絶な決戦の火蓋が切って落とされた……。
これ、ここ数年の三池映画の中では一番のデキじゃないかな?
ストーリーも良く出来てるのだけど、たとえこれがヤクザだろうが、不良だろうが、西部劇だろうが、特殊部隊だろうが、アマゾネス軍団だろうが、こう言う命をかけた復讐劇と言うシチュエーションこそに、私らは興奮するものです。
そして、なによりこの決闘シーンが映画の半分くらいの尺があり、マジ凄まじい。
それから、悪役の斉韶(なりつぐ)役をこなしたSMAP・五郎ちゃんの狂気ぶりが、この映画をさらに魅力的にしたと思う。
「クローズZEROの時代劇バージョンじゃねか」、なんて細かい事は言わず、この殺陣と侍魂は必見!
⑤8.5点
⑥ホラー、コメディ、バイオレンスまで、日本一忙しい監督三池崇史。
作品が多すぎて紹介しきれないけど、私の好きな三池映画をちょっと紹介。
・「オーディション」…「キリキリキリキリ~…、痛いでしょ?」と度肝を抜く残酷描写で、トラウマを残したサイコホラー。米国TIME誌が、2007年に「ホラー映画トップ25」を発表し、邦画では唯一この『オーディション』が選ばれている。
・「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」…和製ウエスタン。
石橋貴明や佐藤浩市、伊勢谷友介など、イカレたキャラ設定も凄く良かったし、こう言うとんでも映画を躊躇なく撮れちゃう三池監督はやっぱ凄い。
・「インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~」…放送コードギリギリの残酷描写。とにかく、映画から漂うおどろげな雰囲気が怖い。
そして、十三人の刺客でサイコな殿様の五郎ちゃんに四肢を切断された女のシーンでは、この「インプリント~」を思い出させる様な場面があり、まさに三池イズム炸裂でした。
コメント
2010/09/29 1:26
5. >JJさん
「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」はかなりぶっ飛んでるので、好みは分かれそうだけど、私は好きな映画です。
ゼブラーマンとかクローズとか他の三池作品行くなら、断然こっちだと思います。
それに、こっちにはタランティーノがちょい役で出演してるし、ほんと二人は仲良しなんですね
因みに、名前はミイケ・タカシですよ。
返コメ
2010/09/29 1:02
3. >映画好きさん
さすがあ。いいなあ。面白そうだなあ。キャスティングも好きでねジャンゴ!これは見よ俺も!ジャンゴ、俺も大好きなんだ、この曲。
でもこの監督さん漢字の名前は何て読むんですか?
返コメ
2010/09/29 0:54
2. >JJさん
「十三人の刺客」は、時代劇の良さというより、侍の心意気とか、派手な殺陣とか、そう言う時代劇エンターテイメントって感じですよ。
さらにね、この三池監督はしょ~もないシモネタや、下品なギャグを何故かちょいちょい混ぜてくるんだけど、これも三池監督の味なんでしょうね。
ホステルにもチラッと出てたけど、普通にそのスジの人に見えるから怖い。
つうか、北島三郎が主題歌歌ってたなんて良く知ってますね。
実は私、その「ジャンゴ~さすらい~」のシングル買って、車でバリバリ聞いてました&#x
返コメ
2010/09/28 10:55
1. 私は邦画は前にも書いたけど、映画制作システムが嫌いで、興味ある監督いないし、造り込みが甘い映画が多いので全くといって良いほど見ないのだが、クエンティン・タランティーノの友人で,"Hostel"で怪しいアジア人役で出て,スキヤキ・ジャンゴとか北島三郎に主題歌歌わせるとか,何だか,タイトルもそうなんだが,オリジナリティ感じるので唯一見ようかなと気になっていた監督ですな。日本映画で金払って見ようなんて監督今はいないからな(笑)
やっぱいいかぁ?映画好きさんが薦めるなら見ようかな!
返コメ