11月の映画日記⑤
40代前半  神奈川県
2010/11/13 1:54
11月の映画日記⑤
①リミット

②11/10 渋谷シネセゾン

③面白そうだった

④「目覚めたら箱の中。脱出不可能。その時、あなたを救うのは、誰だ?」、と言う宣伝文句のワン・シチュエーション・スリラー。

イラクで働く米国人運転手のポール・コンロイは、突然何者かに襲われ、箱の中で目が覚める。
手元にあるのはバッテリーが残りわずかの携帯電話、ライター、ナイフ、ペン、酒、そして残り90分の酸素のみ。
タイムリミットが迫るなか、ポールは必死に脱出を試みるのだが…、とこんな感じ。

ネタバラシありで話します。
こう言うシチュエーション・スリラーは大好きなので、とても期待していました。
が、観終わった後、「えっ?」としばしボー然。
久しぶりに、映画を観終わった直後、なんとも言えないキョトンとした気分になった。

が、徐々に時間が経つにつれ、「キョトン」から「なんだよ、それ」と言う怒りへスライド。

ずばり、誘拐犯はイスラム原理主義テロ集団で、それに対するアメリカと言う国の対応、そしてそれを皮肉めいたオチで風刺しました、と言う物語だったんだけど、そんなもん知らね~よって。こちとら、極限状態での脱出劇や、最後に待ってる予想を裏切るオチなんかを期待してた訳なのに、この映画はまるで「ハート・ロッカー(本年度アカデミー作品賞)」と同じ様な場所に着地してきたんだよね。
この設定で、アメリカと言う国家が抱える矛盾を説くのは無理が有りすぎだし、こんな展開予想外とも言わないし、むしろシチュエーション・スリラーを名乗った詐欺。

⑤6.5点 期待が大きかっただけに…

⑥と、私の口には合わなかったけど、Twitterとかでは「単なる極限状態サスペンスではなく、アメリカ社会の病んだ部分を痛烈に皮肉ったり、主人公の愛も描かれる、極限状態の人間ドラマだった。この密室劇にそれらの要素を織り込んだ脚本が見事だし、演出、撮影も素晴らしい。」みたいに褒めてる人も沢山いるんだけどね。

好みは人それぞれで。
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