11月の映画日記⑬
①冬の小鳥
②11/24 岩波ホール
③かなり良いと評判で
④1975年、韓国ソウル郊外。
よそ行きの洋服を着せられて、9歳の少女ジニが旅行のつもりで父に連れられて来た所は、児童養護施設だった。
父は必ず迎に来ると強く信じるジニは、頑なに周囲と馴染む事を拒み、反発や抵抗を繰り返すが…、こんな感じのストーリー。
「大好きな父に捨てられて孤児となった9歳のジニ。絶望にたった一人で向き合い、やがて新しい人生を歩みだす、一人の少女の孤独な魂の旅を描いた珠玉の感動作」
なんてチラシにも書いてあるもんだから、当然私は泣く気満々で映画を観てたのですが、実際涙腺がゆるんだのは数箇所だけ。
しかし、この映画の凄いところは、映画を観終わってから。
時間が経てば経つほど、深い余韻が脳裏を襲い、残酷だけどそれでも生きる道を選ぶ少女の姿が頭から離れません。
この感じ、私が今年度NO.1に上げてる「息もできない」と全く同じなんだけど…。
とにかく主人公ジニの演技がガチ過ぎて、感情移入しまくりです。
しかも、可愛い。
最初、大好きな父親と一緒に居る時の心から嬉しそうな表情に対し、孤児院に置き去りにされた以降の虚ろな表情などね。
そんな中、私が一番グッと来た場面なのですが、孤児院の生活も長く皆のお姉さん的存在で足に障害を抱えるイェシンが、ついに養子へ行く事に決まります。
最後の見送りの時に養子へ行く事を強く勧めてた寮母の姿が見当たらずイェシンは残念そうに孤児院を去って行く。
しかし、裏の物干し場では声を殺して泣きながら布団を叩いてる寮母の姿が映し出されるんだけど、これ見たとき「あ~、ダメこう言うの(涙)」って。
この映画もまた、年に数本出会えるかどうか?と言う映画だと思います。
⑤9.5点 また来ちゃったよ、コレ
⑥先ほど紹介したイェシンを演じる子は、「グエルム~漢江の怪物」でグエルムにさらわれた女の子でした。
この監督は女性監督で、自身の体験に基づき脚本を書き上げ、2008年の隠れた名作「シークレット・サンシャイン」のイ・チャンドン監督が絶賛して全面プロデュースをしたそうです。
コメント
2010/11/30 1:11
24. >ゆら帝さん
そうそう、チーム男子の臭いがプンプン
しかも、ヤングなビーバップ風で!
何か撮ってるらしいけど、早くジョニー・トー先生の新作が見たいよね~。
もちろん、サイモン・ヤム、ラム・シュー、アンソニー・ウォン、ラム・カートンとかお馴染みのメンバーは入れてね。
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2010/11/30 0:58
23. >映画好きさん
そういえば「モンガに散る」、ちょっと「みんな大好きジョニー・トー」印の雰囲気がしたね。
しかも「スリ/文雀」じゃ無い、「エレクション」や「エグザイル/絆」系の臭いが漂うと。
ジョニー・トーもまた新作撮らないかなぁ~。今って香港映画、ちょい不調だよね。
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2010/11/30 0:42
22. >ゆら帝さん
だよね、ソン・ガンホの兄貴もイラついてる演技とか上手いし。
出てくるね、オバチャン達も。
日本でいう昔の関西のオバチャンがはば利かせてます的な、一つのキーワードみたいなものなのかな?
尖閣諸島での中国ほどでないにしろ、竹島問題とか日本と韓国ってあんまり仲良しではないよね。
サッカーやバレーでも、戦意剥き出しだもん。
映画は別と思ってるから、国民性云々を深く考えないけど、友好関係が築けると良いよね
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2010/11/29 23:19
21. >映画好きさん
やっぱりそう思うよね、韓国映画観てると(笑)。ソン・ガンホ兄貴もそういう演技が似合う似合う。
あと韓国映画で欠かせないのは、カラオケ等でのオバチャン達のバカ騒ぎっぷり(笑)。シークレット・サンシャインにも、母なる証明でもそういう描写が、必ず出てくる!
あれってデフォルトなのか?いう位良く出てくる(笑)。
映画は好きだけど、国民性は謎だよ韓国は。
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2010/11/29 23:05
20. >ゆら帝さん
そうそう、ちょっとしたキレ芸が売りのお国柄だもんね。
じゃ、決めました!
まずは「藍色夏恋」を早速探してみます
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2010/11/29 22:38
19. >映画好きさん
何しろいきなりファビョるお国柄だから、韓国映画は(笑)。
特にオススメするなら、「藍色夏恋」がイイよ。アニメ「時をかける少女」っぽい青春恋愛ものだから。
観終わって爽やかな気分になる事受け合いだよ。
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2010/11/29 22:32
18. >ゆら帝さん
「日本悪いハムニダ~」、ウケル
なんか、色々知ってるな~。
じゃあ、ちょっとその辺から台湾映画を探ってみます。
教えてくれて、ありがと
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2010/11/29 22:25
17. >映画好きさん
台湾映画は言葉の発音がハングルより綺麗だし、親日派のお国柄だから韓国映画に有りがちな日本悪いハムニダ~感が無いからイイよ(笑)。
「藍色夏恋」「九月に降る風」「深海 Blue Cha-cha」とか、地味ながら良作多し!
来年は韓流の他に、華流も注目してね~(^∇^)
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2010/11/29 21:59
16. >ゆら帝さん
「モンガに散る」、予告やってたよね。
ジョニー・トーとは違うけど、コレもあっち系なのかな?って臭いがプンプン
台湾映画も観てるんだ、広いね~。
私、両方知らないし、台湾映画自体が浮かばないよ。
映画の日本って、アンチや不思議ニッポン的な描かれ方するけど、親日の空気が漂ってるのとか知ると、観たくなるな~。
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2010/11/29 21:53
15. >JJさん
フェリーニもフランク・キャプラも、私は全く見てないんですよね。
「素晴らしき哉、人生」も、探してみます。
不朽の名作って解ってるのについつい後回しになってしまうけど、むしろそこを押えておけって話ですよね。
じゃ、楽しみが残ってるという事で、これからその辺も強化出来たら良いと思います。
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