夏の美人と
30代後半  三重県
2010/07/23 14:42
夏の美人と
夏になると、思い出す人がいます。
その人と出会ったのも、こんな暑い日でした。


当時、学生だった僕はクラブのチームメイトと、とあるビルでアルバイトをしていました。
いつも通り、夕方出勤しようとしているとビルのまわりに黒山の人だかり。
どうやらビルから飛び降り自殺をしようとしてる人が、ビルの屋上からなんか叫んでいました。

自殺志願者がいても、ビルの中では仕事が進みます。
仕事が終わる頃に、やっと自殺志願者の人は警察に保護されました。


事件は終わったのですが野次馬はまだ残っています。
若かった僕らはチャンスとばかりに、ナンパを始めました。
そこで出会った女性がいました。彼女はロシアのハーフかクォーターで、とても色の白い綺麗な整った顔立ちをしていました。
彼女にもツレがおり、3対3でいろいろ、食事やカラオケが続きました。


調度彼女も僕を気に入ってくれ、二人でホテルに入りました。僕にとってはありえない位の美人で有頂天でした。
別々にシャワーを浴びて、ベットに入って、電気を消さずに彼女のバスタオルをとった時、僕は目を疑いました。


彼女は首から太股までの間、火傷で全身ケロイド状態でした。可哀相に乳首が常識ではありえない位置に付いています。
どうやら事情を聴くと、小さい頃に虐待にあったとのこと。
それ以上は聴けませんでした。

『嫌ならええよ。』
彼女は哀しそうに言いました。僕はいい人ぶって、
『問題ないよ』
とは言ったもんの気分が盛り上がるか心配でした。

結果は全然問題なく、二人で楽しい時間を過ごしました。

そこで僕は人は見た目でHをする訳ではないと、気付きました。相手と気持ちが通じれば、素晴らしい時間を過ごせることを教えてくれた彼女にも感謝しています。


事が終わり、彼女は近所に家があると、歩いて帰って行きました。深夜残された僕は電車もお金もなく、3時間掛けて、歩いて帰りました。

若かった・・・。
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