これは僕の知人の話です。

その日は子供とクワガタを採りに山に行き楽しい休日を過ごした夕方、お風呂に入っていた時のことです。

身体を洗っていて、ふとキン〇マに異変を感じました。キン〇マに赤い２ｍｍ位のイボの様なものが出来ていたのです。知人は思わずそのイボを自分で千切りました。

チクッとした痛みと共にイボは取れたらしいのですが、そのイボを見てみるとイボには足がありモソモソと動いていたらしいです。

知人はビックリして、その虫をお風呂に流して、少し出血したキン〇マを消毒して、忘れることにしました。

彼は次の日には普通に仕事に出勤して、職場のみんなに昨日の出来事を話しました。しかもまだキン〇マはズキズキ痛むらしいとのこと。職場の同僚は病院に行くことを進めました。


彼は痛みも収まらないこともあり、渋々病院に行くことにしました。
病院でおじいさんの医師は状況を聴きすぐにマダニであると診断しました。
マダニは無理に千切ると皮膚に顎が残って、病気を引き起こすとのこと。レベルが上がると死に至る程らしく、すぐに顎を取り除く処置が必要と言います。しかし、医師は高齢の為、処置が出来ないと言います。

「病院を紹介して下さい」
と言う知人に医師は
「女の先生は恥ずかしいよな」
と気を使ってくれます。
「そんなのどうでもいいです。とにかく病院を紹介して下さい。」
「じゃあ、少し遠いけど大きい病院で男の先生のところを紹介して上げよう。」
「お願いします。」

翌日、彼は紹介してもらった病院に行きました。
すぐさま処置が施されることになったのですが、どうやらマダニの処置は珍しかったらしく。研修医がぞろぞろ見学に訪れます。その中には若い女性の研修医も、、。
「結局見られてるやん、、、。」
知人は心のなかでぼやきました。


研修医が見守るなか処置が始まります。まずは麻酔を打つらしいのですがキン〇マにダイレクトに注射針が打たれます。想像を絶する痛さらしいです。
そして麻酔の後は直径５ｍｍ位の円でキン〇マの肉を切り取られ、処置は無事終了。
見せてもらった肉片にはしっかりマダニの顎が残っていたらしいです。
マダニにも種類が色々あるらしく、切除された顎は解析されて種類を特定されるらしいです。

無事、切除され生還した知人は今日、ビッコを引きながら出社してきました。

知人は長ズボンを履いて山に入っていたらしく、どこからか入ったマダニはちょうど目の前にあった柔らかそうな皮膚に食いついたらしいです。

でも、キン〇マに食いつかんでも、、、。
知人の話を聴いてるこっちが痛くなる話でした。