９５才の小児科医｜ワクワクメール

９５才の小児科医

先週、チビが熱を出した。
誰も風邪ひいてないし、疲れがたまったんだろう…と思ったけど
やはり、心配。。。おんぶして、近所の小児科にかけこみました…

この地区の子ども達は、みんな、この小児科にやってくる。

ボクら兄弟や近隣の友達は、みんな、お世話になっていて
また、自分達の子どもまでお世話になって、親子２代！と言う家庭も多く。
下手すると、親子孫３代、面倒見てもらってる家族もいる(笑)

端もすれば、小学校の時のワクチン注射も、この先生がやってきては、ブスブスやるもんだから
「ハゲ軍曹」とか「鬼軍曹」なんて、子どもの間で、あだ名ついてたり(笑)　しかも、親子の中でも共通ワードだったりで、笑ったこともあったw

やはり、気骨のある…と言うか、古き良き昔からの人。

「子どもの体調が悪ければ、真夜中でも電話しなさい！」
「電話じゃー、埒あかないなら、すぐ連れて来なさい！」
そう言って、真夜中でも診察してくれました。

９０才過ぎた頃は
「私も、９０才なので、さすがシンドイから、夜０時まで！」と仰ってたけど（それでも、０時なのか・・・）と内心驚きましたが。

でも、この先生のおかげで、この地区の親と子ども達たちは、どんだけ助かったことか。。。

４月の頃、チビが通院した時は、季節はずれのインフルエンザ(B)

発熱して２４時間経たないと分からない検査キットだったので、なかなかタミフルをくれない。。。

インフルエンザ…だと分かっても

「検査は大事！！！」と言って、なかなか処方してくれない、
しかも、院内処方だから、まったく、全然くれない(笑)

しかも、毎回毎回、先生の持論を聞かされる・・・

「私は、インフルエンザのワクチンなんて射ったことはありません

あれは、少しずつ、免疫をつけていけば良いコトだから、そんなものは、カラダに入れて良いはずがない！
だから、インフルエンザの予防接種なんていらない
人間のカラダを鍛えれば良いのです！！！」

なんて、高説頂くんですが、熱が出てる方は、たまったもんじゃない(笑)

うちの奥さんから伝染したって納得してくれて、ようやく処方してくれたけど。。。
おかげで、チビも早く熱が下がってきて助かった～と、チビが残した喜多方ラーメン。
油断して、もったいない…と食べたら、もれなく、二次感染…(笑)

子ども時分のボクも、お世話になってて。

切った、縫ったは、当たり前。
古い旅館にあるような
烏口の魔法瓶の入れたてのお湯を
アタマから、ブッ被って全身火傷で担ぎ込まれたり。

はたまた、お客さんのお茶受けに出した残りの「鬼あられ」・・・

母が玄関先で見送った後、客間に戻ると、青い顔してボクが倒れてる。。。
怒られないように、盗み食いしたものの…　飲み込めず窒息状態…(笑)
その先は、記憶がなかったものの、母親が先生の所に担ぎ込んで。

ボクが気がついた時は、その先生に、両足首もたれて
ぶら下げながら、背中をバンバン叩たかれていた…記憶が…

冬の風物詩「アンコウ吊るし」を見る度、思い出します(笑)

見慣れた平屋の小児科医院。
庭には、大きなザクロが植わってる

この日、チビをオンブして尋ねましたが

「先生は、もう診察しないので、他の先生に当たってください…」

と、受付のお姉さんに言われたものの、なんとなく、納得がいかない。

なんかこの日、めずらしくキレイな夕焼け
他の小児科を思い出しながら
夕方の閉院までに間に合うよう、急ぎ足で歩く。

今年の５月の終わり頃、風邪をこじらせて、お亡くなりになってたんですね。
ようやく、そんな巷の話が伝わってきました。

先生、、、
クリスチャンだったみたいで
葬儀をすることもなく、ひっそりと家族で看取られたそうです。

本当に、子どもが大好きで
「子どもの神様」って先生みたいな人のコトを言うんだと。

「神様」と言うよりか
「仙人」っぽかったけど。。。

先生、本当に本当に
ありがとうございました。

ここに書くのも…
何々とは思いつつも
少しでも、どこかに残しておきたくて、書いてしまいました。

読んで頂いたみなさま、ご清聴ありがとうございました…m(_ _)m

マルちゃん

50代前半東京都

2018/07/29 4:19

18. >>17 あんさん
あんさんの仰る通りかもしれません…

子ども時分の頃のお医者さんは、何でも見てくれましたし、夜の駆け込みでも診察してくれて、はたまた、自転車で往診に来てくれました。

そう思いますと、自宅で開業されてる先生が多かったようにも思います。個人のお医者さんが、大きな受け皿となってたのも納得です。

昔からやってる腕の良い先生が、お辞めになられたり逝去されたりで寂しい限りですね。

返コメ

あん

30代半ば東京都

2018/07/28 22:34

17. >>12 ﾏﾙちゃんさん
地域医療が叫ばれてるけど

いまの町医者は、時間外なんか診てくれないし

専門外はまるでだめ

結局大病院が混むんですよ

返コメ

マルちゃん

50代前半東京都

2018/07/28 4:20

16. >>8 SUPERMAN🕺さん
SUPERMANさん、コメありがとうございます♪
古くからのお医者さんに行かれてたんですね＾＾
昔の人って言い方は悪いかもしれませんが
苦労してきただけあって、気合い！喝！は多いですよね～
特に明治生まれの人は、頑固だと聞きましたね(笑)
コワイコワイ！と泣き叫んでる子どもに
先生、困った顔してるのも、待合室から見えてしまい
待ってる親もみな笑ってたような
そんな古い診療所ならでは…でした(笑)

返コメ

マルちゃん

50代前半東京都

2018/07/28 4:15

15. >>7 ｴｲﾃｲ！さん
ｴｲﾃｲさん、コメありがとうございます♪
先生が亡くなられてから、ホントに困ってしまいました。
チビがトビヒになった時、新しくできた小児科の先生は
違う見立てでしたが、この先生はピタリ！！！
おまけに、「あの悪童が、もうーパパになったのか～」
って覚えて頂いてたのが有難いです♪
本当に感謝の言葉しかありませんね、ホントに。。。

返コメ

マルちゃん

50代前半東京都

2018/07/28 4:08

14. >>6 野原アザミさん
アザミさん、コメありがとうございます♪
聖路加の日野原先生を越えるかと見てましたが、
医者って職業は、定年がないんだなぁ…とw
案外、男性の小児科の先生の方が優しくて
女性の先生の方が、ドライで仕事の割り切り感が強くて
男っぽいですね、なんとなく、、、
もちろん、うちらも頑張りまっしょい♪

返コメ

マルちゃん

50代前半東京都

2018/07/28 4:01

13. >>5 Tommy＠身魂磨きさん
トミーさん、コメありがとうございます！
この先生が、この地区の人間にしてくれたことは
本当に偉大なことだと思うんです。
全然クリスチャンには見えませんでしたが
今思えば、海外の木製の玩具だったり
ドイツらしいの風景の写真だったり、留学してたのかもしれませんね。
その昔もお医者様だったのかも＾＾

返コメ

マルちゃん

50代前半東京都

2018/07/28 3:56

12. >>4 あんさん
あんさん、コメありがとうございます♪
ホントに、こういう先生がいなくなりました。
父より１つ年上の、父の主治医。
受付をしてた奥さんが亡くなられたら
追われるように亡くなってしまいました。
怒ると、大きな声で、カルテを飛ばすもんだから
患者さんの前で、奥様に怒られてました(笑)
なんでも見てくれて、見立ても正確。
おまけに、自分でレントゲンを撮って
誰が見ても分からない肺がんを見つけて
１人でさっさと入院されてました(笑)

返コメ

マルちゃん

50代前半東京都

2018/07/28 3:45

11. >>3 ななさん
ななさん、コメありがとうございます！
たまたまですが、ななさんのお話に出てくる女医さんとは
やはり違いますよね、なんとなく。
大学病院と開業医と違うと思いますが
見立ては医者の仕事ですから。。。
ホントに、ななさんのご快復をお祈りしておりますm(_ _)m

返コメ

マルちゃん

50代前半東京都

2018/07/28 3:41

10. >>2 Μiёさん
Μiёさん、コメありがとうございます♪
お年がお年だけに、やはり戦争も経験されてきて
子どもは宝物だからね～！と仰ってました。
いつかは…と思ってましたが、寂しいと同時に
先生に頼ってただけあって、困ることが多くなりましたね～

返コメ

マルちゃん

50代前半東京都

2018/07/28 3:24

9. >>1 ★りょう∞ＢＲＯＳ★さん
りょうさん、コメありがとうございます！
９５才の先生にしては、いつも新しい知識を勉強されてました。
チビがトビヒになった時、
新しくできた小児科の先生は、アレルギーのお薬をだしてくれましたが
この先生は、信頼できる皮膚科の先生への紹介状と
国立成育へのお手紙を書いて頂きました。
私にとっても、チビにとっても、恩人です＾＾

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