ザリガニの恩返し
むかぁし、むかしのことじゃった
陸奥の国、船岡村というところに一人の若者が暮らしておったそうな
若者はときどき山奥に入っては湖や沼でせいぶつたようせいちょうさを行い、普段は勉学に励んでおった
ある日のこと
若者がいつものように山奥の湖へちょうさに行くと、湖の縁になにやら赤黒いものが見えたそうな
「はて、こんな山奥にあんな色のものがあったじゃろうか?」
若者は不思議に思いながら湖に近づいていった。そしてよくよく目を凝らすと湖の縁にそれはそれは立派なアメリカザリガニがおったそうな
しかし不思議なことにそのザリガニ、若者が近づいても全く逃げようとしなかった
「はて、かわったザリガニもいたもんだ」
若者は湖の縁にしゃがみこんでザリガニをじーっと見つめた。するとそのザリガニ、よく見れば糸が絡まって動くことができんようじゃった
「あぁー、釣り人が糸を捨てていったんじゃな。そろそろ冬ごもりの準備もせねばなるまいに、なんてひどいことをするんじゃろう」
若者はそういうと、ザリガニに手を伸ばした
ザリガニは若者に襲われると思って、ハサミを広げて攻撃しようとしたようじゃ。しかし糸が絡まったせいでなかなかハサミを振るえず、若者に簡単に捕まってしまった
「よしよし、今外してやるからな」
若者は糸をほどきにかかったが、持ち上げてみるとまことにあわれなほど糸が絡み合っておった
尻尾を折り畳んだまま糸で締め付けられており、歩くこともできなそうじゃった。そしてハサミにも糸が絡んでなかなか動かせないようじゃった。
しばらくはザリガニも暴れておったが、途中で力尽きたか諦めたか、体が自由になっていっても動こうとはせんかった
「ほぉれできた」
若者が糸をほどき終えると、ザリガニはお礼でも言うかのように泡をブクブク吹き出した
「おぉ、すまんすまん、ずっと陸におったからな。今すぐ水の中にもどしてやるぞ」
若者はそういうと釣り人があまり来ないような場所にザリガニをそっとはなしてやった。
「もう絡まるなよ」
若者がそういうと、ザリガニはハサミを地面につけてお辞儀をするように頭を下げた
「なんだ、律儀なやつじゃのう。そんなことより早くいかないと冬ごもりに必要な食い物がなくなるぞ」
ザリガニは右のハサミを振りながら湖の奥へ消えていった
その夜
若者が布団を出して寝る準備をしていると、なにやら戸を叩く音が聞こえてきたそうな
「はて、こんな夜更けに誰じゃろうか」
若者が戸を開けると、そこにはそれはそれは美しい娘が
いませんでした
恩返しに来てくれてもいいのにな~orz
コメント
2011/10/06 19:08
8. >べるさん
金髪ないすばでーのおねいさんが来てくれたら嬉しいですが、ムキムキの入れ墨野郎が来たら恐ろしい・・・(´Д`)
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2011/10/06 19:07
7. >みほさん
まぁエロくはありますが・・・
釣り人のマナーがわるいっす(T_T)
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2011/10/06 19:06
6. >K∀Z∩さん
最近あんまり遊んでなかったんで頑張ってみましたが・・・
微妙ですな(´Д`)
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2011/10/06 19:05
5. >薫名さん
体調崩して寝てました(´Д`)
なにもいいことない・・・(T_T)
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2011/10/06 17:36
4. 恩返しにきたら
いぃねぇ
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2011/10/06 15:28
3. 本当に助けてあげたんだ
( *´д)/(´д`)
偉い偉い
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2011/10/06 14:20
2. しかし文運びが相変わらずお見事ですのぉ(・ω・*)ズズズ…
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2011/10/06 13:30
1. 残念だったね?^ロ^;
優しい男だから、きっと良い事あるよ!
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