さくさく行きましょう





遅刻して入った職場、当たり前ですが知り合いがいません




それは良いんですが・・・




皆さんかっちりスーツを着ていました




俺は私服・・・






電話が来た際に確認しましたし、普段仙台でやっているときは普通に私服でだらだらやっていました







アウェイ感がまた上がった(´Д｀)






とりあえず仙台から頼まれてきたことを伝えましたが、事務所の人は誰も知らないと






あのおっさん、連絡してないんじゃないか・・・？






外に出て電話しました




「そっちに社員二人いってるから、そいつらには伝えてあるよ！あと、私服で良いって規定してるのに、そっちの人らみんなスーツで来ちゃうんだよね・・・。あ、カナディアン君がスーツなのは構わないよ！！」だって








スーツ着てくるってわかってるなら伝えてくれれば良いのに・・・




で、電話を切った頃にようやく顔見知りの社員が来ました







社員さんは申し訳なさそうに言いました・・・





「実は、あれから色々声かけて、人手が足りちゃったんだよね・・・」









・・・













そうですか・・・






「あ、来てくれたんだからこのまま仕事してってよ！少しで良いからさ」







そしてそのまま、普段なら一人でするような仕事を、知らない人たちの中に混じって頑張ってきました









さらにまた分が悪いことに、古川に集まった人たちは皆さんが同じバイトのメンバーだそうで・・・






俺以外の全員がとっても仲良し









和気あいあいとやっている中にも混ざれず、かといって仕事しないわけにもいかず、とっても気まずい時間を過ごしました・・・





で、ようやく仕事も終わり、お給料手渡しタイムに










なんと社員さん、みんなの目の前で金額を伝えながら渡してきました





皆さん五千円なのに、遅れて入ってきた俺が一万円・・・





回りから刺すような視線が








社員さんは空気が読めないのか・・・








するとそこに見知らぬおっさんが入ってきました









社員さんと何やら話していましたが、解決したのか外に出ていきました









そしてすぐに大きな荷物を抱えて戻ってきました・・・






中にはたくさんのペットボトルが







説明によると、そのおっさんは他のバイトさんたちがやってる別のバイトの上役さんだそうで、バイトメンバーが集まって別のバイトしてると聞いて差し入れを持ってきたそうな







そしておっさんは俺に気づきました





また気まずくなるなぁ(´Д｀)




するとおっさん、満面の笑みで言いました




「あなたと面識も接点もないが、多目に買ってきてるから遠慮せずに持っていってください」










頼むから回りを刺激するような言葉を言わないでほしいんだな(´Д｀)










どんどんいたれたまれ無くなるー(´Д｀)







早く退散しようとこそこそ準備していたら、最後にまた社員さんが呼んできました





「カナディアン君、今日はわざわざありがとう！これでうまいもの食ってくれ！！」





そう言って千円札をくれました






他の人の前で













胃が痛いというか、この人こんな空気読めなかったっけ？









手伝いにいったのになんでこんな目に遭わねばならぬのか・・・






普通そういうのは回りにばれないようにこそこそやってくれるもんだと思うんだが・・・





八年近く続けたバイトで、まさか最終日にこんな仕打ちにあうとは(´Д｀)








最後くらいきれいに終わりたかったのに・・・










四時間で一万一千円もらったのに、なんでこんなにモヤモヤするのか(´Д｀)



頭に来たからなんかうまいものでも食うかと、カナディアンは東を目指す・・・




続く