隠れた名作ゲーム
今回のゲームは…
アウトライブ PCE/サンソフト
■SFRPGの秀作
PCエンジンで発売されたSFロールプレイングゲーム、それが今回紹介する「アウトライブ」である。
ある密命を帯びて惑星ラフラに降り立った主人公、その密命とは、とある組織の陰謀を調査すること、そして、伝説のロボット(本作ではファイティングワーカー:FWと呼ぶ)を手に入れることだ。
当時としては至って普通なストーリー、ウィザードリィをそのままSFチックにしたようなダンジョン踏破型RPGである。
発売当時はPCエンジン自体にRPGソフトが少なかったためか、本作もあまり目立つソフトではなかったが、わかりやすい一本道ストーリー、ロボットや武器、ダンジョン、敵などの設定など、それらしくうまくまとめられている。
典型的、王道的なRPGであり、今時のストーリーや世界観だけで中身のないRPGに比べると、驚きには欠けるが安心感はある。
あと、ウィザードリィ型のゲームなのでマッピングは不可欠。この時代のゲームにはオートマッピングなどという邪道なシステムは当然存在しないw
■アタックレベルとディフェンスレベル
レベルには2種類あり、攻撃面でのアタックレベル、防御面のディフェンスレベルがある。
アタックレベルは攻撃するごとに、ディフェンスレベルはダメージを受けるごとに成長するので、単に攻撃面だけ育ててもクリアは難しい。
意図して攻撃を受け、ディフェンスレベルもしっかり上げていくことが重要だ。
■多種多様な武装
初期装備のバルカンガンの他にも、レールガンやブラスター、コールドガンなど特定のエリアで有効な武器、サブウェポンのミサイルや敵ミサイル防御のチャフなど、多様な武器を状況に応じてうまく使い分けることが攻略の近道である。
■デュエルバトルで情報を入手
惑星ラフラはダンジョンといくつかの街で構成されている。街にはデュエリストというFWバトラー(笑)がおり、デュエリストを倒さないと次のエリアへ進めない。デュエルバトルというタイマン勝負で打ち負かし、情報を入手し、次のエリアへ進むというのが基本パターンになる。
■ゲームにマッチした音楽
ゲーム各所に流れるBGMはゲームにうまくマッチしており、雰囲気を盛り上げてくれる。
■惜しむらくはセーブ/ロード機能がないこと
PCエンジン初期に出た本作、当然ながらバッテリーバックアップなどの機能は持っておらず、ドラクエよろしくパスワードでのコンティニュ-となる。
そのため、一文字でも書き間違うとその場で「即失格w」となり、それまでの苦労が全て水の泡になってしまうので注意w
ビデオ録画してでも控えておくのが吉w
■サンソフトというメーカー
サンソフトというと、伝説のゲーム「いっき」に代表されるように、よきにしろ悪しきにしろ記憶に残るゲームを発売することで有名だったが、本作はよくまとめられた「よい意味で」記憶に残るゲームと言えよう(笑)
なお、続編として「OUTLIVE ~Be Eliminate Yesterday~」がPSで発売されたが、個人的にはこちらは論外の方向でw
本作は、良作RPGとして一度プレイしてみて欲しいゲームである。