夢を見た
誰かはわからないけれど、自分にとって大切な人だった気はする。
その人をギュッと抱きしめる夢だった。
その人は、怒っているようで、あるいは不安がっているようで、
何故かはわからないけれど、そのまま行かせてはいけないと思った。
そう思った瞬間、体が自然と動いて、その人を抱きしめていた。
腕の中で少しもがく感じがして、それでも構わずギュッと抱きしめた。
ほんの少し間を置いて、背中に回される手を感じた。
そのまま時が流れる。
感じていた不安がスッと消え、安堵や嬉しさ、愛おしさで身体が、心が、満たされていく気がした。
どのくらいたったのか。
ふと、そのひとが耳元で何かを囁いた。
それが何か、覚えていない。でも、とても大切なことだった、気がする。
と、そこで目が覚めた。
あとに残る、やけにリアルな感触。
抱きしめたときの、抱きしめられたときの、優しく包まれるような感触だけが、ハッキリと残っていた。
嘘のような、ホントの話。
なんなんだろね、これ(笑)