『深呼吸の必要』
30代後半  埼玉県
2021/12/04 9:31
『深呼吸の必要』






予定のない休日の朝、財布とちいさな本を携えて
近所のカフェに行く


四季それぞれの匂いと光
日々に異なる町の顔とが心地よい


疎らに往き交う車の音が遠ざかるとき
その場に残る静けさがよい


町の目覚めは夕焼けのように一瞬である



カフェに入って西側の窓を望む
丸みのある晴朗が目にやさしい


青空と珈琲と一冊の詩集が
心を癒す


それだけを忘れずにいれば
自分が自分であることなんてたやすいことだと信じられる


今日も一日がはじまるのだ










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