世の中にはいろんな人がいる
世の中にはいろんな人がいるものだ
同僚に資格取得の勉強をしている人がいる
今は派遣スタッフとして勤務しているが、資格を取得すればすぐにでも転職したいと言う 身近な他の同僚には秘密にしていると言う
ある時
「私、新しいことするの苦手で…………」
と言われて思ったのだが、
え?
君、転職するんねやろ?
転職いうたら新しいことの最大なるもんとちゃうのん?
口には出さなかったのだが、僕はそう思わずにはいられなかった
新しいことを始めるのが苦手、ということは
変化を嫌う、ということではないか
変化を嫌う者に成功する者は少ない
大体、人間だけでなく大半の生き物は日々に変化する すなわち老化である 我々は自身の変化に気付いていないだけであって日々に変化せざるを得ない存在である 変化を拒むということは大自然の法則に逆らうことである
「本当は去年転職しようとしたのですが、色々と上手くいかなくて資格取得することにしたんです」
きっと君に必要なものは資格以前のものであろう
資格なんてのは一番最初のゲートを潜るためのものであって、資格さえあればいきなりバリバリと働けるわけではない 入職というゲートを潜ることができたら、そこから先は自分の手足を使ってもがき抜く日々が延々と続いていくのである 資格が君をゴールまで連れて行ってくれるのではない 資格以前に必要なものとは、気力、体力、勇気である 気力が無ければ辞めたくなるし、体力が無ければ動けなくなる 勇気が無ければ主体的に決断することができない
君が思っている以上に、僕は君の普段の働き振りを見ているのである 確かに頑張っているが、自分の意見を言ったことなど一度もなく、常に周りの空気を読んで決して逆らわない そういう処世術なのかもしれない
けれども、周りに合わせるだけ合わせたところで職場は君を救わない 連日周りに合わせて遅くまで残業して生活を蝕まれていくだけである 群れの中に必死に身を隠して生きる羊のような君の姿が、僕の目には哀れに映る
自分で自分を騙す生き方はしないほうがよい
職場には責任者がいてトラブル時には対応してくれるけれども、自分の人生の責任者は自分しかいないのである それは君だけではない、誰しも同じことだ
勉強とは、自分の心で感じて、自分の頭で考えて、自分の言葉で意思表示して、この世界を生き抜くためにするものだ
小手先だけの技術の勉強ではない勉強に日々励もうではないか
知らんけど