こっくりさんで恋バトル
私が小学生の頃は、占いやおまじない系には多くの友人もハマっていました。星占い、血液型、タロット...
そして、もちろんこっくりさん。
「こっくりさんってアレでしょー」 「知ってる知ってる!よくやった!」という人は多いでしょうが、実際はどんなものか詳しくご存知ですか?
「こっくりさん」は、江戸前期からあったもので元々は「狐狗狸=こくり」が語源です。内容は外国の「降霊術」やウィジャーボードと同じですが、日本ではあくまで一種の「子供がやる遊び」と思われていたとか。理由は
狐=きつね 狗=天狗 狸=たぬき、は昔からいわゆる「騙し・まやかしの三大トリオ」とされていたため信憑度が低かったからです。
ある日、私も友人に誘われ3人でやった事がありました。10円玉を使うオーソドックスな方法で。
「こっくりさん、こっくりさんいらっしゃいましたら...」から始まり数問の質問をした後、友人のか××ちゃんが「そうだ!あれ、聞いてみようよ!」と言い出しました。
あれ、というのは同級生のAくんについてで、彼は簡単に言うと文武両道の大谷翔平くん(二刀流かどうかは知らないが)みたいな人で女子にモテモテだったのです。
「こっくりさんこっくりさん、Aくんに今好きな女の子はいますか?」→はい
「こっくりさんこっくりさん、Aくんが好きな子は同じクラスにいますか?」→はい
「こっくりさんこっくりさん、Aくんは誰が好きですか?」
そこで私はある違和感を感じました。実は私も占いごっこ程度にしか思ってなかったのですが、理由は自分にも多少霊感があり、それまでは信じてなかったからです。
しかし...今の今まで感じなかったこの強い威圧感。左へ導こうとする力と、右へ導こうとする力。(私の指は一番上で10円玉には最も遠い位置)なんじゃこりゃ!?とびっくりしましたが、ふと気づきました。
友人のか××ちゃんの、か を示すのは右側。
もう一人の友人のゆ××ちゃんの、ゆ を示すのは左側。
そう、2人は自力でこっくりさんに自分たちの名前を言わせようとしていたのです。
じゃあ神がかりじゃないじゃんっ(๏д๏)️
私は悩みました。まさに頭の中でファイッ!と合図を下したような気分。祖父は確かにプロボクサーでレフリーでしたが、そのDNAは微々たるもの(関係ないか)。
という事でそれとなく方向を妨げ、2人がヒートアップしてきた所で熱っっ!!とわざと手を離し、また他の日にやろうとその日は終わらせました。
その後Aくんはクラスのしずかちゃん的な子が好きらしいとわかり、2人はふてくされてましたが...
人と人が指を合わせるだけでも、こんな痴話ゲンカに発展したりもする、というお話でした(´∀`)スミマセン