実録:マサシとのやりとり(その1)
三月某日
マサシ(仮名)に電話番号をおしえた後、携帯電話に見知らぬ電話番号から数件の着信が入る
マサシだとは思うが、気持ちが悪いので折り返しかけ直すことは拒否する
しかし、いつまでも電話に出ないのは失礼だろうと思った私は次に電話がかかってきたら出ることを決意する
翌日、昨日と同じ電話番号から着信が入る
たぶんマサシだ…
そう思った私は電話に出る
損保ジャパンからだった
数日後、また見知らぬ電話番号から着信が入る
今度こそマサシだろうと思い電話に出る
また損保ジャパン
翌日、また見知らぬ電話番号から着信が入ったので損保ジャパンだろうと思ったので電話に出ると今度はマサシだった
※マ:詐欺師
※ヒ:暴力団
マ『あっ、マサシだけど…』
ヒ『損保ジャパンじゃねえのかよ』
マ『……え?』
ヒ『損保ジャパンじゃねぇのかよ!』
マ『マサシ…』
ヒ『この損保ジャパンめ』
マ『…は?』
ヒ『なんでもない…ところでお前は何やら宗教に入信したらしいな』
マ『なぜ知っている?』
ヒ『Kから聞いたけどAを勧誘したらしいじゃないか?ん?』
マ『勧誘ってワケじゃないけど今は真面目にやってるってことを話しただけで…』
ヒ『勧誘しろよ』
マ『…は?』
ヒ『俺、勧誘しろよ』
マ『なんでよ?そんなつもりで電話したワケじゃ…』
ヒ『いやいや、そんなつもりで電話して俺を勧誘しろよ』
マ『……勧誘したところでお前は話を聞かないだろ?』
ヒ『うん、聞かないし聞くワケがない』
マ『意味ないじゃん…』
ヒ『意味があるとか意味がないとかじゃなくてお前にとって素晴らしい宗教なら勧誘するのが当たり前だろ?さあ勧誘しやがれ!ウルトラバカのスペシャルチンポハゲ』
マ『そこまで言わんでも…お前は自分の信念とか考えとか曲げないだろ?じゃあ勧誘したら真面目に話を聞くか?』
ヒ『嫌なこったい』
マ『……何それ?勧誘しても100%断るヤツに話なんかしないし』
~2へ続く~