ガスのちから
朝、仕事から帰ってきた俺はすぐ風呂に入った
湯船に浸かり、冷えた体を温める
連日の寒波で体は芯まで冷えている
ドラッグストアで買った炭酸ガス入りの入浴剤を湯船に放り込み、その入浴剤を握ってタマの下付近に当ててみた
炭酸ガスの小さな泡がタマを刺激する
少し幸せを感じた
入浴剤よありがとう
湯船に浸かり30分が経過
体も徐々に温まり、ホッとした俺は湯船の中で屁をこいた
大きな泡が水面に浮かび上がり不快な臭いが嗅覚を犯す
恐るべきガスのパワー
屁をこいた後、軽くうなだれながら考える
自分の一生など地球規模で考えたら屁より一瞬で終わる
この屁より一瞬で終わる人生を自分はいかにして過ごすべきか
後世に語り継がれる偉人達
この偉人達を屁で例えるとすれば彼らは物凄く臭く、そして物凄く音の大きな屁をこいた人たちである
家の窓を全開にしても臭いが消えないぐらいの臭くて音のデカい屁を彼らはこいたのだ
ある者は目にしみる屁をこき、そしてある者は周りの人々の鼓膜や嗅覚を痙攣させるぐらいの威力ある屁をこいた
自分にそんな屁が出せるだろうか
平凡なおっさんである私に偉人クラスの屁は出せないだろう
しかし、努力次第でとんでもなく強烈な屁を出せるかもしれない
3軒向こうのアパートまで聞えるぐらいの音が出せるかもしれない
お向かいの小学生が泣き出すぐらいの臭い屁を出せるかもしれない
そんなことを考えながら湯船に浸かって40分が経過
なぜ世界の偉人達を屁に例えて考えているのか、そしてなぜ今後の自分を屁に例えて考えているのかは定かではないが、ちょっと頭がおかしいことは間違いではないと思った
きっと屁みたいな人生を送ってきたからだろう
誰に知られることもなく静かに消えていく、すかした屁のような人生を望むのも悪くない
死んだ後にアイツの屁は尋常ではなかったと言われるぐらいの強烈な屁をこいてみるのも悪くない
人生なんてあっという間
少しぐらい音がでかくて臭いのある人生を送ってみるのも悪くない
そんな屁を出せるか出せないかやってみなければわからないが、迷っていたらあっという間に一生は終わる
「死んだ後に屁は出せない」
今、自分が生きているということを屁の臭いで気付かされた
追伸:下痢気味の時は静かに暮らすべし
コメント
2012/02/11 19:44
3. >ヒロシさんさん
屁以外の物出すのに四苦八苦してるりゅうこです
確かに1度しか無い人生気楽に生きましょう
返コメ
2012/02/11 19:08
2. >りゅうこさん
どうもです
スマートフォンのどこがスマートなのかさっぱりわからないヒロシです
力をぬいて楽に生きましょう
力み過ぎると屁以外の物まで出てしまうので…
返コメ
2012/02/11 17:24
1. 偉人と屁って笑いました
あたしもすかしっ屁のように生きたいです
返コメ