6月1日付けで
ヒロシです
久しぶりの日記ですけど何か?
6月1日付けで課長になった
ちっとも嬉しくない
部長から内示をもらった瞬間、舌打ちをしそうになった
課長になったおかげで今までより仕事が増える
責任も重大
大きなプレッシャーがのしかかってくる
『今回のプロジェクトを任せるとしたらお前しかいない』と部長は言った
俺以外にも適役は数人いるはず
なのに何故俺に…
出世は嬉しい
でも、会社非公認の鳩退治課長
会社に住みついている迷惑な鳩を退治するのが仕事の鳩退治課長
○○課の課長でもなければ○○部の課長でもない
鳩を追っ払う専用の竹ホウキを渡されながら部長に 『今日から君は鳩退治課長だ』と言われた
『それは宴会部長と同じポジションですよね』と冷静な口調で部長に言うと『いや、どちらと言えば桃太郎侍に近いポジションだよ』と言われ、軽くテンションが上がった俺
俺、騙されてる
これ昇進じゃない
俺、騙されてる
桃太郎侍でテンション上がってる俺間違ってる
部長が帰った後、竹ホウキを持って本気で鳩を追い回していた自分に軽く嫌悪感を感じたがポジション的には桃太郎侍
鳩退治課長としての1日が始まった
仕事の合間に鳩を追い回して鳩退治
竹ホウキは鳩を追い回すだけの物ではない
鳩が落としたフンを掃除するためにも利用する
鳩と俺との孤独な戦い
会社非公認でも俺は負けない
社内でインディーズ課長と呼ばれても俺は負けない
何故ならポジション的には桃太郎侍
そこがポイント
俺の三大ヒーローの1人
それが桃太郎侍
だから断れない鳩退治課長
ひとつ、人に近づき餌ねだる
ふたつ、フラフラ鳩ポッポ
みっつ、みんなで仲良く食べに来い
退治てくれよう鳩退治課長、天に変わって成敗いたす!
6月の空が俺の代わりに泣いている気がした
インディーズ課長
鳩退治課長
今日もどこかで
鳩退治
ホウキ片手に
鳩退治
握った竹ホウキに俺の名前が書いてあったのでそれは消した
ヒロシ