鳩退治課長の1日
今日も会社非公認の課長として出社
落ちていた棒を拾って振り回しながら歩いていると、前方から先輩と上司が並んで歩いているのを発見
元気に挨拶
すれ違う時に先輩が小声で『インディーズ…』と言ったのを聞き逃さなかった私は先輩を鳩扱いリストに入れる
事務所前で竹ホウキを発見
竹ホウキに消したはずの私の名前が書いてあった
この字は間違いなくさっきすれ違った先輩であると断定、先輩を鳩扱いリストから鳩退治リストに移す
竹ホウキを持って現場へと向かっている時に会社でナンバーワンの綺麗どころ、去年結婚した残念な女Sとすれ違う
Sに『会社の備品を個人使用したらダメですよ』と言われたので事情を話すと爆笑しながらどこかへ行ってしまった
ナンバーワンの綺麗どころをリストに入れると敵が増えそうなので、さっきすれ違った先輩を鳩退治リストから鳩抹殺リストに移し替える
現場で数羽の鳩を発見
竹ホウキをフルスウィングして鳩を追い払う
現場で他の仕事をしていると後ろから『課長昇進おめでとう、インディーズ…プッ…』とヘラヘラ笑いながら、さっきすれ違った先輩が近づいてきたので先輩めがけて竹ホウキをフルスウィング
驚いた顔をする先輩
追い討ちをかけるように『死ねっ』と叫んで再びフルスウィング
逃げる先輩を竹ホウキ片手に追いかける
近くにいた鳩も一斉に逃げ出す
先輩を捕獲
竹ホウキで先輩を突っつきながら『許して欲しければ、ごめんなさいクルッポー、もう言いませんクルッポーと言え』と先輩を脅す
先輩『ごめんなさいポッポポー、もう言いません鳩ポポー』
私『もういいよ…ポポー』
それから数分後、現場の隅にある自販機へ2人で移動
なぜ出世しないのか何となく理由がわかった2人はうなだれながら各自の仕事場へ戻った
ヒロシ