先週のバレンタインの日、義理の娘が悪性リンパ腫に勝てず、この世を去った。34歳、シングルマザー、4歳の女の子を残しての無念の死だった。彼女にとって娘は本当に宝だったことが残された日記にも何度も記されており、その子の将来を本当に心配していた。
また、自分の死を自覚していた娘は、これから先の5歳の誕生日、6歳の誕生日になった時に愛娘に渡して欲しいと手紙を残していった。そこには、7歳の時に渡すための封筒もあったけど、中身を書けずにこの世を去ってしまった。
彼女の母親である私の妻にも手紙を残していた。産んでくれてありがとう、そして、いつまでも泣いていたら夜中に出るよ(笑)って書いてあったその文面に、私も思わず泣きたくなった。
4歳の子ども、私の妻はその子のおばあちゃん。一年弱の間、娘の看病と、その子の面倒を見てきた。本当によくなついている。そして必死でこの子を守ろうとしている。
こうして、一人になってしまったこの子のことを考えると、私たち夫婦がこの子を育てていくことが、亡くなった母親のためにも良いだろうということになった。
娘も亡くなる前、友達にお母さんが面倒見てくれるかもって喜んで話していたらしいことも最近分かった。
こうして、未成年後見人という形になるが、この子が20歳になるまでの保護者だけど、ここにきて私自身、子育てをしていくことになりそう。

人生、どんなことが起きるか分からないもの。
でも、置かれた状況を楽しむ気持ちを持っていたい。この子が20歳になった時、楽しい時間だったなって思ってもらえるように。そして、この子の母親は本当に愛していたんだよって教え続けたい。