大きな十円玉[ぴかぴか(新しい)]
50代前半  群馬県
2011/02/06 10:01
大きな十円玉[ぴかぴか(新しい)]
 
これは昭和の時代

障害をもって産まれた女のコの実話で

『心に残る話』みたいなタイトルの本で

私が心に残った話です。




知的障害で産まれた女のコ。

小学校就学時、通える範囲に養護学校はなく

お母さんは遠くの町の全寮制の養護学校に入学させることにした。




勉強も順調に進み数字の学習に入った時

女のコはつまづいてしまった。




10と500なら10の方が大きいと言ってきかない女のコ。




先生が10円玉と500円札を出して

『コッチ(500円札)の方が、お菓子を沢山買えるよ。さぁ、どっちが大きい?』




それでも女のコは10円玉を指差した。




『どぅしてコッチ(10円玉)の方が大きいと思うのかな?』

先生が女のコに聞いてみると女のコはこう答えた。















『お母さんの声が聞けるから。』













携帯電話もテレカも無かった当時

離れて暮らすお母さんの声が聞ける10円玉は

沢山のお菓子より大きかったのですね。




ワクワクメール内の日記で、この話にオヒレハヒレくっつけて書かれた物も見かけましたが、これが原型です。

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