15日からこっちにかけて､すっかりご無沙汰でした｡
飛び石連休があったからといって､仕事量が減るわけじゃなく…暦どおりに休んでしまった分､そのｼﾜ寄せは平日に来るって人も多いんじゃないでしょうか｡
私も納期と連休がﾄﾞﾝﾋﾟｼｬでかち合ってしまい､忙殺されていました｡

とはいえ､連休中には家族ｻｰﾋﾞｽもしなくてはなりません｡
ﾊﾞｰﾍﾞｷｭｰに行ったりもしたんですが､今日は買い物の話｡

私はｽｰﾊﾟｰやﾏｰｹｯﾄが大好き｡
海外などに出張に行く時などは、仕事用のｽｰﾂ以外は､PCと本を数冊――これしか持っていきません｡

海外出張は仕事なので､大抵都市部のﾎﾃﾙに泊まります｡市街に泊まれば当然､大きなｽｰﾊﾟｰが数軒はありますから､ﾁｪｯｸｲﾝ早々にまずそこに向かいます｡
ｱﾒﾘｶだったらﾄﾚｰﾀﾞｰｼﾞｮｰｽﾞや､ABCﾏｰﾄ､ｳｫﾙﾏｰﾄ…そういった店で下着やｼｬﾝﾌﾟｰや髭剃り､そして薬…時間があればそこでﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄ時に着る私服も買ってしまいます（あまりｵｼｬﾚとは言えないけど…）｡
ﾄﾚｰﾀﾞｰｼﾞｮｰｽﾞは西海岸を中心に展開する自然食品系が充実したｽｰﾊﾟｰﾏｰｹｯﾄで､天然志向の薬も多く扱っています｡しかも､安い｡頭痛薬200錠入りが３ﾄﾞﾙとかで売っています（日本に来たら絶対にヒットすると思うんですが…）｡

そういったｽｰﾊﾟｰよりも､更に大型店舗を構えているのがいわゆる｢倉庫型店舗｣｡ちょっと郊外に出ると結構見かけます｡
その代表格がｺｽﾄｺで､先日はその日本版である千葉店に行ってきました｡

ｺｽﾄｺの店内に入るには会員にならなくてはなりません｡
年会費は4200円｡
建前上は､ｺｽﾄｺは倉庫でのまとめ売りで､製品に利益を乗せない｡この会費が利益となって運営するというのがﾎﾟﾘｼｰになっています｡
１人分のｶｰﾄﾞで３人まで入場することが出来ます｡これによって｢何も買わずに帰る客｣を作らず､客の流入量をある程度ｺﾝﾄﾛｰﾙ出来る｡
仮に１店舗に１万人会員がいれば､売上は4200万円｡人件費や光熱費は､当然製品の代金に組み込まれているでしょうが､純益としてみたら優良な部類でしょう｡

ｺｽﾄｺの特徴は何でもまとめ売りするってこと｡
売っている肉は最低でも１kgから｡ｼｪｰﾋﾞﾝｸﾞｸﾘｰﾑも２本一組でこれが最低単位｡詰替用のﾎﾞﾃﾞｨｿｰﾌﾟなどは２Ｌの業務用です｡家内によるとﾄﾗﾝｼｰﾈというｻﾌﾟﾘﾒﾝﾄ（？）｡２ヶ月分が他の1.2ヶ月分くらいの価格で買えるそうです｡
旅行や出張などでは､そんなにまとめ買いすることが無いので､ついぞ行く機会が無かったのですが､日本への進出によって遂に念願叶った（？）ﾜｹです｡

それにしても､ｺｽﾄｺで面白いのはその客層です｡
友人たちと連れ立って､興味津々に見て回っている女性陣（親娘も多い）｡
一方で中国､韓国､ｲﾝﾄﾞ（ﾊﾞﾝｸﾞﾗﾃﾞｼｭ）､ﾌﾞﾗｼﾞﾙといった様々な国の人達｡そして常連と覚しき主婦の皆さん｡
常連の人たちらしきのｶｰﾄを見てみると､一番多いのがﾐﾈﾗﾙｳｫｰﾀｰ（500cc×35本入り＝約18kg！）とﾄｲﾚｯﾄﾍﾟｰﾊﾟｰ（36巻１ｾｯﾄ！）｡これだけの量を置ける家に住んでるんだとしたら羨ましい限りです｡

そういえば､駐車場には輸入車が目立ちます｡ﾒﾙｾﾃﾞｽ､ｼﾞｬｶﾞｰ……
実はｺｽﾄｺはｱﾒﾘｶではどちらかというと中流以下のｸﾗｽ向けの店舗です｡ｱｯﾊﾟｰﾐﾄﾞﾙ以上の生活してる人はあまり行かない（欧米の場合､ｸﾗｽによって行く店舗が異なったりする）｡
去年の末だったか､ﾘｰﾏﾝｼｮｯｸで生活ﾚﾍﾞﾙを落とさざるを得なくなった富裕層が､倉庫型店舗に来るようになった――なんてﾆｭｰｽをCNNでやっていました｡そんなことがﾆｭｰｽになるくらい珍しいことだから､向こうの店舗にはﾍﾞﾝﾂなんかはまず停まっていない｡そういう店舗が､ちょっと変わった製品が安く入る店として､広い層に受け入れられる――ｸﾗｽﾚｽな日本らしい風景です｡

私は結局､自分用の薬とﾌﾛｽを買っておしまい｡私はｱﾒﾘｶの洗剤の独特の匂いが好きなんですが､逆に家内はそれが大嫌いなので､結婚してからは諦めました