はいは～い､無駄に元気なｵﾊﾞﾊﾞでござい




……水溜まりでｽﾘｯﾌﾟしても



……明日からﾀﾊﾞｺが値上げでも



とにかく､無駄に元気です



吹っ切れたｵﾊﾞﾊﾞは強いわよ







昨日は子供店長がお休み



ﾙﾝﾙﾝ気分で出勤




……いきなり後輩が


『姐さん､ﾄﾞﾚｯｼﾝｸﾞが』

『ん？ﾄﾞﾚｯｼﾝｸﾞ？どうした？』

『無くなります』

『どっしぇ～ﾏｼﾞで』


発注ﾐｽで到着は明日の深夜




……むきぃ～



副店長ぉ～




ｷｯﾁﾝの片隅から手を合わせて深々お辞儀してるし



『店長の発注ﾐｽです』

『ふ～ん』

『それから……』

『まだ有るの』

『……はい｡』



……君が悪いんじゃ無いｹﾄﾞさ




『あのさ､王子……』




……あだ名が王子なんです



『退職届け頂戴』

『へっ発注ﾐｽのせい』



……んな訳あるかっ



『だったら､とっくに……』

『ですよね～』



……って､納得するんかいっ



『一体何でまた？』

『あん？知らんかったん？』

『辞めるとは知らずです』

『他には？』

『いや､何て言うか……』



……後輩達がそわそわしていたのには感付いていたらしい




『店長は知ってるんですか？』

『いや､明日言うし』

『まさか､本気？』

『冗談に聞こえるか？』

『……いえ』



……副店長いわく



【 新人教育の仕方が合わない 】

【 俺の言う通りにしない 】

【 勝手にふてくされてる 】


……と聞かされていたらしい




仕方なく今回のいきさつと､これまでの経緯を話すと


『何すかそれっ僕まで悪者』

『だって王子にも聞いてみろって言ってたで』

『いや､自分は姐さんの方法がやりやすいし』



……おや､まぁ




『実はﾊﾞｲﾄが皆今回のｼﾌﾄ入ってくれなくて』

『だって今回はｳﾁは根回ししてひんし』

『……』



……店長に任せなさい



何てったって

【 俺が１番仕事出来る 】

【人望だって有るんだぞ 】

……って思い込んでますから





現在､ﾚｷﾞｭﾗｰ勤務の子も


『少しずつｼﾌﾄ減らします』


……って言ってるで～



年末年始大丈夫かしら





……知らなかったとはいえ



副店長､ｺﾞﾒﾝねぇ～




でもﾜﾀｸｼ、気持ちを切り替えちゃってるしさ



今更は無理だわよ




可哀想に……肩を落として退勤して行きました




ま､仕方ないさ




そのうち良い人材が入るでしょうさ～




子供店長、お手並み拝見




ｵﾊﾞﾊﾞは今日すぐ辞めてもですからﾆｬﾊﾊﾊ