とある女の話
ぼくは日記を書くのが
とても好きなんだよ。
書きたいように書いて
思い付いたら書いて
家事手伝いという激務の間に
脳トレくらいな感覚で日記を書きたいんだ。
そしてそれを繰り返したあげく
美人と仲良くなれたらいいな~
なんて下心もあるんだ。
でね。
そんな平和なある日に
ぼくの日記に対して
ものすごく嫌みなコメを
どうどうと書いてくる女が現れたんだ。
『あなたの日記は腹が立ちます(怒)』
眉間に小じわを寄せて
はっきょい怒ったしてからに…
常人なら
『読まなきゃいいじゃん!』
ってなるんだろうけど
ぼくみたいにそこら辺を
一周して着地した人からしたら
『もっと読んでくれ!
そして怒ってくれ!
きさまをネタにしてあげるからさ!』
そんな臆病なぼくは
その女の日記を読んでみたよ。
そそ。
みんなも苦手さ。
ぼくの日記を読むくらいだから
たぶん苦手だと思っているポエムさ!
ポエム…
そうポエム…
ポムの樹はオムライスだから
今度食べに行きませんか?
ちがう!
ポエムだ!
そうそう。
ぼくらとポエムもんの漂流記な。
ティレッレッレ♪♪
『ポエムこんにゃく♪』
いや!いらん!
そうや!
ポエムやからな!
あのポエムやで!
ちょっと読むだけで
なんか良いこと書いてるっぽいけど
内容が目から入って
鼻の奥から抜けてく感じ?
なにあれ?
読んだ感がまったくない
あっさりした感じは!
そうか…
言葉のチョイスの幅が狭いため
なにひとつ心に響かないポエムだった。
あ、あれ…
ポエム書く人って
心がキレイなんじゃないの?
なんでかな…
わけわからんクレームのコメが
悪意が溢れて怖いんだけど(笑)
ちょー怖いわ(笑)
一人でキレてるし
ほんとにちょー怖っ(笑)
そしてあなたに向き合って
本気でふざけてたら…
あなたはぼくを堕天使の箱に入れた。
そう…
ぼくはあなたの虫かごに入れられた
堕天使に成り下がってしまった。
怒ってる女は
ほんとにちょー怖いよ~(笑)