ローソンのスイーツブランド【うちカフェスイーツ】と、ベルギーの高級チョコレートメーカー【ゴディバ】がコラボして、とても高額なロールケーキを発売した。



ローソンがこれまでに販売したロールケーキは、104種類もあるそうだ！


それにしても、104種類とはスゴい数だ。


もう少しで、人間の持つ煩悩の数に追い付きそうな勢いである！



今回のコラボ商品は、過去に発売されたどのロールケーキよりも、高価格なロールケーキらしい。


ちなみに、このゴディバのショコラロールの真下に置かれている、『プレミアムロールケーキ』の値段を見てみると、税抜価格で139円だ。


一方、ゴディバのショコラロールケーキは、税抜価格で366円。


なんと、3倍近い値段である！


ゴディバのショコラロールケーキを我慢して、プレミアムロールケーキを選択すれば、2個半も食べられるのだ！


コンビニのスイーツに、しかもたった一切れのロールケーキに、400円近い金額を支払うなど、正気の沙汰ではない！


よく人は「これは、頑張った自分へのご褒美！」などと手前勝手な理屈を付けて、高額な品物を購入することがある。


だが、普段から頑張っていない脱力系の私は、どのような理由を付けて、このショコラロールを買えばよいのだろうか？



とびきり旨いのか？

それ程でもないのか？

コスパは高いのか？

それとも低いのか？


もう、そんな事はどうでもいい！



私はただ、「俺は、ゴディバのショコラロールを食べたんだ！」と自慢したいだけなのだ！



そう！「私の詰まらない虚栄心を満たすためだけに、このショコラロールを買うのである」と、正直に告白せざるを得ない。



ショコラロールの袋をつかむ手が、ブルブルと震える。


まるで、着信が相次ぐ携帯電話のように、ワナワナと……。


「果たして、こんな散財をしてよいのだろうか？」と、わずかに罪悪感を抱く。



しかし、罪の意識を感じながら貪るスイーツもまた格別の味わいであろう。


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こんな高いモノを、しだらのない格好で食べるなど、もっての他だ！

よし！正座をして頂こう！！

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と心に誓う私であった。




正座をする私は、微かに震える手付きで封をとく。



袋の中で酸欠状態に陥っていたショコラロールは、新鮮な空気に触れて喜んだのか、カカオの芳醇な香りを辺り一面に放った。



袋を完全に取り除くと、ショコラロールがその神々しい姿を現す。



チョコレート味のスポンジが自らの細腕で、今にも溢れんばかりのチョコクリームを、しっかりと支えている。



その様は、丸々と太った我が子を懐に抱く聖母のようだ。


クリームの中央には、「Uchi Cafe SWEET × GODIVA Belgium 1926 」と印字された、チョコレート製のプレートが乗っている。


スプーンですくったスポンジとクリームを、同時に口中へ放り込む。


チョコの濃厚さが、まず尋常ではない！


コクが有りすぎるではないか！


クリームを食べ進めるうちに、一度ならず二度までも驚く。


クリームの中には、これまた濃厚なチョコレートガナッシュが隠れていた。


さらにスプーンで、クリームを掘り続けていくと、サクサクとした食感のクレープ生地に行き当たる。


このクレープ生地も、 また一手間掛けており、ジャンドゥーヤ（ナッツペーストを合わせたチョコレート） と絡めてあるのだ。



チョコの女王【ゴディバ】が繰り出す、チョコレートの波状攻撃である！



う～ん！このショコラロール、お値段はプレミアムロールの三倍だが、お味の方も三倍ウマいのだ！



このロールケーキを食べたら、「食レポの神様」彦摩呂師匠なら、きっとこう言うに違いない！


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ホンマに、非の打ち所のないロールケーキやなあ！


値段もスゴいけど、味もこれまたスゴいで！


うーわっ！これぞまさしく、味の三倍返しをするロールケーキ界の半沢直樹やあ～！


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あれっ！？ちょっと古いなあ……。