マロンロール
実りの秋は、味覚の秋でもある。
収穫の秋を迎えると、栗やサツマイモを使った様々なスイーツが売り出されるので、甘党にとってはとても楽しみな季節だ。
秋の味覚を代表する栗とサツマイモ、さてどちらがより美味しいのか?
江戸時代、サツマイモは『十三里(じゅうさんり)』という別名で呼ばれていた。
なぜ【十三里】かと言えば……
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~サツマイモは栗よりウマい~
栗(九里)より(四里)うまい十三里
九里と四里を足して、十三里となる
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洒落の好きな江戸っ子らしい名前の付け方である。
しかしこれは江戸での話で、京都ではまた別の呼び名があった。
焼いたサツマイモは、栗に味わいが似ているが、栗と比べると少し味が落ちる。
そこで京都では、サツマイモは栗(九里)にはやや及ばないので、『八里半(はちりはん)』と呼んでいたのだ。
好みの問題なので、「栗とサツマイモはどちらがウマいか?」なんてのは、愚問だったなあ……。
さて本日は、【八里半】より美味しい栗(九里)を使ったロールケーキをご紹介したい。
今回のロールケーキは、山崎製パン株式会社製造の『期間限定 マロンロール ~イタリア産マロン入りクリーム~ 4枚入り』だ。
山崎製パンには、厳選した素材を使って丁寧に作り上げることを信条とした【プレミアムスイーツ】というスイーツブランドがある。
このマロンロールは、【プレミアムスイーツ】の商品だ。
しっとりふわふわのスポンジ生地は、栗の渋皮色をしている。
イタリア産マロンのペーストが入ったマロンクリームは、口溶けの良い滑らかなクリームだ。
一口頬張ると、栗の持つ芳醇な香りが口中いっぱいに広がる。
実りの秋を実感できる、秋ならではのスイーツであった。