幸せのパンケーキ ~スイーツ十番勝負(8)~
40代後半  愛知県
2017/10/10 21:02
幸せのパンケーキ ~スイーツ十番勝負(8)~
名古屋・栄のガスビルの地下1階に、『幸せのパンケーキ』というお店がある。


開店は、午前10時だ。


私は10月8日の日曜日に、ここへ訪問した。


到着時刻は10時20分頃であったが、早くも店内は満席。


店の外壁へ沿うように置かれた、入店待ち用の椅子も、人と人と人ですべて埋まっている。


店外に設置されたモニターには【ただ今33組待ち 待ち時間の目安は135分】と表示されていた。


もちろん、ここで2時間以上も待つつもりはない!


店外には、受付番号の発券機が置かれているので、必要事項を入力して、券を入手した。


受付番号は、45番である。


券を手にした私は、『京(みやこ)のエンターテイナー 長沢芦雪展』を開催している愛知県美術館へと向かった。


展示作品の半分を鑑賞したところで、時刻を確認すると、0時少し過ぎ。


【あっ!?急がないと!!】


展覧会のチケットの裏側へ、今日の日付印を捺してもらい、再入場の手続きを済ませた私は、再び『 幸せのパンケーキ 』へと急いだ!


慌てて戻って来た私は、まずモニター画面を確認する。


ところがどうだ!モニターには、次の入店番号が57番となっているではないか!


私の受付番号は、45番であった。


すると私の番号など、とうに過ぎているワケだ!


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えっ!?コレって、受付番号の券を発行し直して、またぞろ何時間も待つの?

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もう一度モニター画面に目をやると、待ち時間の目安が、300分を越えていた。


私にとっては悲劇だが、端(はた)から見れば喜劇であろう。


【幸せのパンケーキ】どころか、こうなると【不幸せのパンケーキ】である。


もう、私の頭の中は真っ白だ!


とりあえず店員さんへ声をかけて事情を説明すると、即座に対応してくれて、無事入店することができた。


お一人様専用のカウンター席へと案内された私は、店と同じ名前の「幸せのパンケーキ」を注文。


パンケーキは1100円で、200円追加で飲み物が付く。


さらに100円追加で、アイスかホイップクリームのどちらかをトッピングできるので、私はホイップクリームをチョイスした。


注文を受けた後、粉から配合してメレンゲを立てるため、焼き上がりには20分以上はかかるという。


この長い待ち時間は、スフレ系パンケーキを頂くための避けがたい宿命である。


ここは、じっと我慢だ!


待つこと30分、やっとのことで、パンケーキがテーブルへと運ばれてきた。


白いお皿の上には、丸々と膨らんだ、お焼きの親分のようなパンケーキが、三ピース乗っている。


パンケーキの上には、バターに蜂蜜を混ぜたハニーバターが乗り、皿の縁(ふち)近くには、たっぷりのホイップクリームがパンケーキに寄り添っている。


ここへメイプルシロップを注いで、いざ実食!


一口大にナイフで切り分けて、口中へ放り込むと、瞬く間にパンケーキが舌の上で溶けていく。


コレは果たしてパンケーキなのか、はたまた半熟トロふわの高級オムレツなのか?


「当店のパンケーキは、世界一のふわふわ食感」というのが、この店の謳い文句なのだが、確かにその言葉に偽りはない!


メイプルシロップとハニーバターのみで充分、このパンケーキの美味しさが分かる。


もう、トッピングしたホイップクリームさえ無用に思えてしまう。


ボリュームのある見た目に反して、口どけの良い軽い食感なので、少食の女性であっても、たやすく完食できるはずだ。


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いやぁ~!今まで食べてきたパンケーキの中で、コイツが一番ウマいなぁー!
長いこと待った甲斐があったわ!

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是非ともリピートしたい、幸せな気分になれる絶品のパンケーキであった!


ごちそうさま!!




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