おいしい和菓子で一服
40代後半  愛知県
2018/08/17 9:04
おいしい和菓子で一服
先日、豊橋美術博物館で開催されている「岸田劉生展」へ行ってきました。


岸田劉生と言えば、自分の娘をモデルにした「麗子像」が有名ですが、本展覧会では、数え年5歳の麗子像から16歳の麗子像までが展示されています。


岸田劉生は38歳という若さで他界しているため麗子像は、彼女が16歳の時のものまでしかありません。


当展覧会は麗子像だけでなく、劉生の自画像、友人知人の肖像画、風景画、静物画、木版画、銅版画など、劉生の作品が90点ほど展示されています。


岸田劉生は、友人知人の肖像画を数多く残しています。


一時期劉生は、自宅を訪れた友人たちを片っ端からモデルにしたそうで、友人たちからは「岸田の首狩り」と呼ばれていたようです。


さて絵画鑑賞後は、美術博物館のある豊橋公園内の三の丸会館へ移動。


こちらでお抹茶を頂くことにしました。


お茶席には「掛け物」と「茶花」、この二つが必要不可欠です。


床の間には、『清流無間断(せいりゅう かんだん なし)』という禅語の書かれた短冊色紙が掛けられていました。


この禅語は、「絶え間無く流れている清い水は、常に新鮮である。この水の流れのように、修業も怠ることなく続けることが大切である」という意味。


お茶席の花は、4種類。


●花入れの一番手前にある赤い花は、アメリカリョウブ。

●白い花は、シモツケ(下野)。

●中央の管状花が黄色、周辺の舌状花が紫色の花、これは野菊。

●花入れの一番奥に活けてある淡い紫色の花は、秋の七草の一つフジバカマ(藤袴)。


さて、茶花を眺めているとお菓子が運ばれてきました。


本日のお菓子は、中に上品なこし餡をくるんだ餅菓子で、銘は百日紅(さるすべり)と言います。


連日30度越えの暑い日が続きますが、暦の上ではもう秋。


この餅菓子は、緑色の苔の上に落花した紅色のサルスベリを表現したものでしょうか?


つづいて口が広く開いた安南焼の茶碗が運ばれてきました。


安南焼は、ベトナムから渡来したもので、日本の茶人たちに好まれた焼物です。


おいしい和菓子とお薄で、ほっこり出来た一日でした。

コメントする

…━…━…━…

無料会員登録はコチラ

…━…━…━…