タイガーカレー
先日、北海道の選りすぐりの名産品を一堂に取り揃えた、「秋の大北海道展」へ行ってきた。
会場は、名古屋高島屋の10階。
会場内には、北海の海の幸カニやイクラや鮭などを使ったお寿司。
ラム肉の丼や豚丼や牛肉重などのお弁当類。
牛乳・チーズ・バターを使用した焼菓子やケーキやアイスクリーム。
そして旭川ラーメンに松前漬け、石屋製菓の「白い恋人」、六花亭の「マルセイバターサンド」等、会場をぐるりと見て回るだけで、道内を一周したような気分になれる。
会場をぐるっと巡って、やたらと目についた貼り紙があった。
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あの大泉洋おすすめの北海道土産
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とか……
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なまら美味いと、あの大泉洋も絶賛!
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など、大泉洋をだしにした宣伝文句がやたらと目に飛び込んでくる。
大泉洋と言えば、北海道出身のタレントながら、今や全国区の芸能人だ。
「そうか!生まれも育ちも北海道の大泉洋が推薦するなら、間違いのない品物だろう」と、他府県の人間ならばいともたやすく信じてしまう。
他県の人間にしてみれば“あの大泉洋”というフレーズほど、有効的な殺し文句はない!
私はこれを「必殺!大泉洋商法」と名付けたい!
さてこの大北海道展の会場内では、北海道名物を、その場で頂く事ができるイートインコーナーもある。
“スープカレー”、これも北海道名物の一つであろう。
個人的に、スープカレーについては詳しくないのだが、今回は札幌市にある超人気店「タイガーカレー」が出店しているので、ここのスープカレーを頂くことにした。
ご多分に漏れず、この店でもこんな貼り紙がしてある。
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スープカレーにうるさいあの大泉洋おすすめのお店
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と。
この貼り紙を目にした私も、「あの大泉洋がおすすめするなら、間違いはないだろ」と迷わずこの店を選んでしまう。
まんまと、「必殺!大泉洋商法」にハマる私であった……。
まずは食券を購入して、順番を待つことにしよう。
メニューは二種類のみだが、ホワイトチキンを使用したスープカレーは、好評につきすでに完売。
そこで私は、もう一つのメニュー「激うまハンバーグスープカレー 」を注文する。
カレーライスが大好きな私だが、スープカレーを食べるのは、今回が初めて。
いったいスープカレーは、どのようにして食すものなのか?
12脚の椅子が設置してある横長のカウンター席に着いたお客たちの食べ方を、後方からじっくりと観察してみた。
ラーメンどんぶりのような器には、たっぷりとスープカレーが装われている。
ライスは、カレースープとは別の丸い平皿に盛られていた。
観察の結果、以下のような三つの食べ方があると分かった。
(その1)まずカレースープをすすり、口の中をカレー味にした後、ライスを口中へ放り込む。
(その2)スプーンで一口分のライスをすくい取り、そのライスをカレースープに浸して食べる。
(その3)適量のカレースープをスプーンですくい、ライスにかけて食す。
いずれにしろ、カレースープの中へご飯をすべて投入したり、ライスの上にカレースープをなみなみと注ぐような人は、皆無であった。
待ち時間40分程で、席に座ることができた。
スープカレーとライスは、5分程度で私の元へと運ばれてきた。
白い器には、スパイスのきいたカレースープがたっぷりと盛られている。
カレースープの中には、パプリカ・オクラ・かぼちゃ・キャベツ・じゃがいも・ブロッコリー・レンコンの素揚げが入っている。
女性が喜びそうな、具沢山のスープだ!
添付した画像ではまったく姿が見えないが、カレー汁の中には大きなハンバーグが沈んでいる。
沈没したハンバーグの引き揚げ作業をするのも面倒なので、ハンバーグが沈んだままの状態で写メを撮った。
では、実食!
辛さは普通にしたのだが、勢いよくスープを吸い込むと、スパイシーな汁がノドを直撃し、思わずむせてしまう。
スープをもう一すすりして、ライスを口中に入れれば、さらさらカレーライスの出来上がりだ!
次はスプーンですくったライスを、カレースープの中へ浸けて食べてみる。
ウ~ン……無論この食べ方も変わらず美味しいのだが、やはりスープをすすった後、ご飯を食べる方がより旨く感じる。
とにかく野菜類だけでも豊富なのに、その上、量感のあるハンバーグまで入っているので、満腹になること請け合いのスープカレーだ!
しかし、この“スープカレー”という食べ物は、カレーライスの範疇へは入れてはイケない代物であろう。
どちらかと言えば、シチューや豚汁のように、具の豊富な汁物をおかずにしてご飯やパンを食べる、と言う感じだ。
いやいや、それにしても初体験のスープカレーだったが、とても美味しかった。
また、機会があれば食べてみたい。
ご馳走さま!!