菓子2個セット
本日は、岡崎城公園内にある立礼席「城南亭」で、お抹茶を頂いてきました。
お茶席の中に入り、茶券を販売する窓口へ向かうと、受付の小窓にこんな貼り紙がしてあります。
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●菓子2個セット 600円
(抹茶1服+和菓子2個)
●飲み比べセット 750円
(抹茶2服+和菓子1個)
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ちなみに、抹茶1服に和菓子が1個付く通常の茶券は、400円です。
大の甘党である私は、迷わず「菓子2個セット」を注文しました。
しかしもう一つの抹茶の「飲み比べセット」って、何だか居酒屋のメニュー表でよく目にする、日本酒の「利き酒セット」みたいですね。
ここ城南亭では、2種類あるお抹茶の内から、自分好みのお抹茶を一つ選ぶことができます。
お抹茶は、下記の2種。
●まろやかでコク深い、豊田産の『初昔(はつむかし)』
●ほろ苦く味わい深い、西尾産の『翆龍(すいりゅう)』
私は苦い方が好みなので、西尾産の翆龍にしました。
しばらくすると、菓子皿と茶碗を乗せた角丸盆が私の席へと運ばれてきました。
草花の文様が施された葉っぱ形のお皿には、当然ながら二つの菓子が乗っています。
一つは、餡玉にそぼろ状の餡をまぶした「きんとん」で、お菓子の名前は『山躑躅(やまつつじ)』。
その菓子銘の通り、瑞々しく繁った若葉の中に、ツツジの花が赤く咲いています。
もう一方は、薄緑色の餡玉を求肥(ぎゅうひ)でくるんだ生菓子で、名前は『若葉の影』。
初夏の清流に映る、モミジの若葉を表現したお菓子でしょうか……?
どちらの和菓子も、甘さ控えめでしつこくなく、ペロリと平らげることができました。
二つの生菓子で甘くなった口中を、西尾産の苦みのある抹茶が、さっぱりとさせてくれます。
最後に、今日のお茶席の花は、ズイナとサツキ。
穂のような白い花を付けているのがズイナで、赤いつぼみがサツキです。
美味しい和菓子とお薄、ご馳走さまでした!