新年の風景
ここは、八事の興正寺。
お茶室内から屋外へ視線を移してみると、そこにはまた素敵な風景が見えてきます。
●砂紋「富士と旭日」●
お茶室を出て、渡り廊下を進んで行くと、右手側に広大な枯山水庭園が見えます。
白砂・ゴロタ石・苔・切石で構成された、この庭園の名前は『蓬莱庭(ほうらいてい)』。
よく見てみると、庭の白砂には何らかの模様が描かれています。
白砂に描かれた模様のことを、砂紋(さもん)とか箒目(ほうきめ)と呼びますが……これは富士山と旭日ですね。
初夢に見ると縁起の良いものの筆頭に挙げられるのが、富士山です。
「富士」は「無事」に通ずるところから、縁起が良いとされています。
今年一年、皆様が平和で無事に過ごせるようお祈り致します。
●華やかな寄せ植え●
お茶室の玄関脇に、目にも鮮やかな寄せ植えが置かれていました。
鉢の中には……
松の枝、菊、福寿草、千両、蘭、セイスピース、葉牡丹などが植えられています。
1月の厳しい寒さの中、こんなにも色とりどりの花たちが、美しさを競っているんですね。
ちょっと感動しました。
●大火鉢●
最後はもう一度、お茶室の内部に目を向けて見ましょう。
奥の座敷には、一抱えもあろうかと思われる、染付陶器の大火鉢が、ドンと据えられています。
火鉢の中で、赤々と燃える炭を見ているだけで、体がポカポカと温まるような気がします。
さあ、成人式も終わりました。
いよいよ、忙しない日常がまた戻ってきます。
今年も一年、頑張っていきましょう!!