熟成醤油の淡麗中華そば&究極のTKG
40代後半  愛知県
2022/05/22 20:04
熟成醤油の淡麗中華そば&究極のTKG
建物の都合上、3年後には閉店すると言う、期間限定のラーメン屋さんへ行ってきました。


今年の3月、名駅二丁目にオープンした 『 おダシと銀しゃり 中華そば 二兎 』がソレである。


店名が示す通り、“おダシにこだわった中華そば”と“厳選したお米で炊いたツヤピカの銀しゃり”、この二つを売りにしているお店だ。


訪問したのは、日曜日の18時半ごろ。


扉を開けて店内へ入ると、すぐ左手側に券売機があります。


間口は狭く奥行きのある造りで、店の奥まで長いカウンター席が続いています。


まずは券売機で食券を購入しましょう。


本日は、「熟成醤油の淡麗中華そばと究極のTKGセット」にしました。


カウンターには一席ごとに、そのままお膳としても使える、木製の角盆が置かれています。


角盆の上には、お冷や用のグラス・レンゲ・箸・使い捨てのおしぼり、そして召し上がり方の記載された、中華そばの取説が乗っています。



厨房からは「麺、はいりま~す!」という、威勢のよい掛け声がしきりと聞こえてくる。


中華そばの取説を読み始めたころ、女性店員が『 味変(あじへん)のユズです 』と言い、おてしょ皿を一つ私の角盆へ置いていった。


おてしょ皿には、4分の1にカットされた果実が乗っている。


果皮は深い緑色だし、ユズにしては随分と小さい。


【コレって、すだちだよね?】


すかさず取説を上から順に読んでいくと“『徳島県産生すだち』を絞って、味の変化をお楽しみください”と書かれている。


やっぱり、「すだち」だった……。


そうこうするうちに、湯気の立ち上るラーメン丼とツヤピカのご飯、そして殻が黄褐色の赤たまごが、私の元へと運ばれてきました。


「中華そばの召し上がり方」の第1条には、こうあります。


『20秒以内に写真を撮りましょう』と。


きっと20秒を超過すると、麺がお湯へ入る前に、ラーメン職人の拳(こぶし)が私の頬っぺたに入るでしょう。


まぁ、そんな事はありませんが……素早く撮影するに越したことはありません。


では、中華そばから頂きましょう。


レンゲでおダシを掬い、一口すすってみます。


熟成醤油を、国産鶏のおダシでわったスープはまるで、和蕎麦のツユを更にコク深くしたような味わい。


黒みを帯びた醤油スープのその見た目とは反し、案外あっさりとしています。


ラーメンの具材は、豚肩ロースのチャーシュー・豚バラチャーシュー・水菜・赤玉ネギ・白ネギ・穂先メンマ・有明海苔。


麺は、三重県産の小麦「 にしのかおり 」を100%使用した、ストレートの細麺。


歯ごたえのある細麺は、コクのあるおダシとよくマッチしています。


半分ほど麺をすすり終えたところで、すだちの果汁を投入。


すだちの爽やかな香りとほのかな酸味が、極上のスープに変化をもたらします。


スープはTKGのお供に、少しだけ残しておきました。


TKG用の赤たまごは、「満月たまご」と言う名前。


限られた鶏からしか生まれない濃厚な卵だそうです。


お米は、三重県産のコシヒカリ。


ツヤツヤと輝くお米は、ふっくらと炊けており、見るからに食欲をそそります。


殻を割り小皿へ落とした赤たまごは、あたかも仲秋の名月のようだ。


ここへ備え付けのダシ醤油をたらし、軽くかき混ぜ、銀シャリへと注ぎます。


こんに美味しそうな白米に卵をかけるのも、何だか勿体ない気もしますが……。


やはり、卵かけご飯の魅力には勝てません。


ズルズルっとカキこんだTKGは、とても濃厚で、あとを引く旨さ。


満月たまごと最上級の銀シャリが相乗効果をもたらし、私の口中を幸せで満たします。


「二兎を追う者は二兎とも得る」


美味しい中華そばとTKG、ご馳走さまでした!
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